本格スロープ初体験 2004.01.03

お正月休みの大変穏やかな天気の中、埼玉県の山奥で本格的な
スロープソアリングを体験してきました。 いままで、「フワッと浮く」
タイプのスロープソアリングは体験はしていましたが、キンキン音を
立てて飛ぶ本格的なスロープソアリングは未経験でした。     
縁あって、埼玉県の山奥にあるスロープエリアに連れて行ってもら
える幸運を得て、本日初体験となりました。            


こんな山道を機体と機材を担いで、「えっちらおっちら」登ってきました。
登山道として整備されている道ではありますが、所々雪が残ってたり
して結構滑ります。 軽登山靴や手袋等の装備が必要です。


今回、木村はこんな感じの装備で登ってきました。 デイパックには
送信機と水分やお昼のお弁当を、奥さん特製のキャリングケースに
機体を格納して肩にかけてきました。 手が両方空くのが良いです。

機体を組んで早速フライトです。
スロープエリアではありますが、我々「浮かし隊」の機体はHLGや軽
モグラです。 ガンガン上昇していく機体に歓声が上がりました。
画像はSIGさんのGW号です。


こちらはHILLさんのトンビーです。 モグラですがモーターランはホンの
数秒、前の方へ出せば超強力なサーマルに入った時のようにぐいぐい
と上へ押し上げられます。




山肌をバックに、しかも目線より下を飛べるのはスロープソアリングなら
ではです。 ダウンを打っても高度が下がらずに機速が上がって行くんですよ。


ねこみんさんの「風物語」のテイクオフです。
この機体は主翼が厚く、吹き上げの風を受けると前に進まなくなります....。
「すすまねぇ〜」と嘆きの声が上がっていました。



HLGもまるで動力があるかのように飛び回ります。
時々高度を落としてあげないと、あっという間に点になる所まで行ってしまいます。


本当に良い天気でした。


飛ばしているのは山の頂です。着陸させる程の平地はありませんので、風下側の
斜面の下草に「ぼそっ」と落とすようにして着陸させます。 下草や生えている木は
結構柔らかいので、機体には思ったほどのダメージはありません。
でも、カチカチのシャーレ機が欲しい所です。

一通り飛ばした所でお昼です。 山頂で食べるご飯はハイキングの様です。 
コンビニご飯ですが、景色が添加されておいしく感じます。 もちろんゴミはお持ち
帰りですよ。

木村は珍しく、HLG以外の機体を持ち込みました。
平地では全く面白味に欠けるファンクションですが、スロープエリアで飛ばすと別の
飛行機になります。 モーターを回して出ていって直ぐにリフトを感じてモーターカット。
速度を上げながら序々に高度を取って行きます。 遠くからでも「ヒューーン」と言う音
が聞こえてきます。 高度を取ってからダイブ、電動飛行機でもやった事のない程の
大きなループや上下が解らなくなるほどロールさせても高度は死にません。


(撮影SIGさん)
で、問題のランディング。 スポイロンを立てて減速....と思いきや、そのままの状態
で飛び続けます。 どうにか風下に回して、背の低い植林に突っ込ませてようやく着陸
、突っ込ませたのに機体は無傷でした。


(撮影SIGさん)
「どうなってもいいや」と初スロープにこの機体をチョイスしましたが、今日の飛びを見て
愛着が戻ってきました....。 

返る頃になって、常連のスローパーさんがみえました。
ここぞと本格スローパーのフライトを堪能です。


この機体、ミニウイザードと言うスパン1200o位のシャーレ機です。
小さくても速度を上げた時の音はシャーレ機のそれで、演出効果もバッチリです。
私たち「浮かし隊」はどうしても目線以下に機体を持ってこられませんでしたが、
スロープ慣れしている方は、目線の遙か下、主翼上面が見える所まで持っていき
ます。 全体的に飛んでいる高度が低いんですね。 私たちは...と言えば、平地で
飛ばしている時とほとんど変わらない高度で飛ばしていました。 慣れなくては..
ですね。

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