第29回F3B日本選手権 競技役員体験しました 2004.04.10,11


2004.04.10,11、二日に渡って上里模型グライダー飛行場で行われた
「F3B日本選手権」に競技役員として参加してきました。 グライダー競技の
最高峰、しかも日本選手権とくれば日本のトップフライヤーがしのぎを削る大会
を役員として間近で見られる幸運を満喫してきました。              

実際の仕事は会場設営と競技のジャッジです。 会場にはタスクA(滞空競技
)で使用される指定点マーカーやタスクB(距離競技)で使われる表示盤、タス
クC(速度競技)で使われるホーンなどの機材があり、それらの設営、撤去を
行います。 また、各競技のタイムなどを計測記録などを行いました。    

ジャッジはかなり忙しいです。 40名の選手が3タスクを3ラウンド行います
が、その全てのジャッジを競技役員で賄います。 上の画像に写っている役員
全員がフル操業でこなしました。                          






ピット風景です。
全日本の選手が持ち込んだF3B競技機達です。 メインの機体に
予備の機体、表に出してあるのはメイン機の一部だけです。 朝
のピットでは、機体の組み立てやワックス掛けなどが行われて
いました。

競技機はエストレラが一番多いのですが、上の画像の「カラチョ」
も数機見る事ができました。 幅の広い主翼のエルロン、フラップ
が特徴になります。 上の画像の3ビース構造の機体の他に1ピー
スの機体も見る事が出来ました。


この機体はレースマシンという名の機体です。
この機体も1ピース構造の主翼を持っていますが、驚くのはダイブ
等で速度が上がった時に他の機体では良く聞かれる「金属音」的な
風切り音がほとんど聞こえない事です。



タスクAの競技風景です。
この競技はサーマル大会などでお馴染みの10分滞空+指定点
着陸の競技です。 違うのは発航が任意な事。 何機もの機体が
作業時間開始のコールと共にウインチに引かれて上がっていき、
なにかレースのスタートシーンの様です。

この競技ではジャッジが二人一組になって各選手に付き、飛行時
間の計測や指定点への誘導、着陸後は指定点までの距離の測定
を行います。


タスクAのジャッジの4点セット。
ジャッジペーパー、巻き尺、ストップウォッチ、そして水分です。
上の赤い丸は指定点のマーカーで、硬質のスポンジで出来ています。


私の相棒は加納さんでした。
加納さんがスタートから停止までのタイムを計測、私が指定点への誘
導と着陸後の指定点までの距離の測定をしました。


(撮影 加納さん)

タスクBの競技中のジャッジ風景です。
画像はA面と呼ばれる折り返し点で、ジャッジは機体が指定面を通過
するごとにランプとブザーのスイッチを押す係りとその回数をカウントする
係り、競技時間の4分を計る係りの3名が1チームになって同時に飛ん
でいる5機それぞれの記録を取ります。
掲示装置は色つきのランプとそれぞれ音の違うブザーが付いていて、
面の通過をパイロットに知らせます。
150メートル離れた所にある3面という場所にもジャッジがいて、面を
通過するごとにスイッチを入れてブザーを鳴らします。
選手はブザーの音を相賀に旋回に入ります。


5チームの各選手は、操縦エリアにチームごとに固まって操縦してい
ます。 競争をしているわけではありませんが、時にはパイロンレース
のようなデッドヒートも見る事ができます。




最年少の市村大樹くん。
名機「ぱたぱた」で参加です。

役員特権その1
朝ご飯がふるまわれます。


役員特権その2
昼食がふるまわれます。 沙羅英慕特性仕出し弁当です。


役員特権その3
お昼は乾杯!
焼鳥やビールが買える仮設売店があります。

タスクCです。
一番スリリングなタスクです。 フルバラストの機体が頂点から降下して
150メートル間隔の面間を2周するあいだのタイムを測定するという物です。
ジャッジは機体が面を通過する度にホーンを鳴らす係りがA面とB面に、
それとタイムを計る係りです。 ジャッジは糸を複数本張ったケージの中から
仮想面を通過する機体を確認します。 上の画像はそのケージの中からの
物で、2本間隔を空けて張られている赤い糸が重なった視点に機体が通過
するのをチェックします。


上も下も無いようなハイGターンが見られるのもこのタスクです。

フルバラストで急旋回を繰り返す為に機体にもかなりのストレスが掛かる
ようで、カンザシを折ったり、主翼が万歳してしまった機体もありました。


こちらの方はハンドキャッチを決めておられました....




こんな感じに列んでジャッジをします。
一番前がホーンのスイッチ係、二番目が掲示時計、三番目(木村)が
ストップウオッチです。
(撮影 加納さん)

閉会式です。
陪審員の長谷川さんの挨拶です。


「こちらが」選手の皆さんです。


入賞の皆さんです。
中央は優勝の川村さん。 なんと6回目のチャンプです。
左が2位の栗田さん。 左が3位の大高さんです。
おめでとうございます。


売店で売っていた「ひこうきサブレ」おいしいですよ。

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