F3J研究会 2004.06.13


2004.06.13、上里模型グライダー飛行場に於いて行われたF3J研究会
に参加してきました。 関東ではほとんど行われていない競技としての手引き
曳航をやるための勉強会です。 この競技を関東で唯一取り組んでいる加須
フライングクラブの皆さんを講師に、F3J競技のイロハを学びました。     
風は強かった物の午後からは良い天気になり、一日大変良い勉強になりました。


午前は座学です。 F3J競技についての勉強を行いました。
なにせ、初めて実物を見る様な道具や使い方を教わりました。


大畑さんからはF3Jのルールと道具の説明を受けました。
F3Jの予選では、作業時間10分の中で、10分の滞空を行わなければ
なりません。 その為には、ランナー(曳航者)やホルダーとの意志疎通が
大変重要だとのことでした。
大畑さんが手に持っているのは曳航用のプーリーで、取り付けられている
フリスビーは索切れの索からランナーを保護するために取り付けられてい
ます。 また、そこから伸びる2メートルの長さの2本のロープをランナーが
持ちます。


道山さんからは曳航の仕方の教授を受けました。
走る時は腕をのばして前傾姿勢を保ちます。 索切れの際のテンションが
急に抜ける事にも注意しなければなりません。 また、索のコンディション
には細心の注意を払います。 なにせ、一回のミスも命取りな競技です。


栗田さんからは機体のセッティングや飛ばし方の教授を受けました。
スタートモードやラダーのミキシングなどの考え方などのレクチャーを受けま
した。 通常、ウインチで曳航するときより大きな曳航モードでのラップダウン
に受講者たちからは「こんなに...」と声が上がっていました。

また、ラダーミキシングも多く、クワトロも積極的に使っているとの事でした。
「小さな旋回を効率よく」とのことでした。


川村さんからはショックコードを使った練習方法の紹介がありました。
10ミリゴムダブル掛け、テグス30メートルに20Kgのテンションを掛けて、
発航して、ランディングの練習にする...と言う物です。


実演もありました。 手前の方はラジコン技術の取材です。

座学の後に実演がありました。
このシーンは作業時間に入る前の型です。 テグスがアンカーなどに絡ま
ないように、ランナーの一人がテグスを持ち上げています。


作業時間開始10秒前の型です。
ホルダーはフックをつなげた機体を後退させて、プリテンションを掛けてい
ます。 パイロットの合図を受けて走り出します。


特に決まりはありませんが、パイロットは足を上げてランナーに曳航開始の
合図を行います。


曳航開始。
10歩くらいまでは普通に走って引けます。 ですが、この時点では機体は
発航されておらず、テグスにテンションを貯めているだけです。 そして
機体がリリースされた頃が上の画像です。 踏みしめてようやく歩ける...
もしくは後ろに下がらないように踏ん張るだけで精一杯です。
機体がズーム前のダウンを打つと、テンションが抜けてきて軽くなってきます
その時に前につんのめらない様に注意します。


機体が索から離脱しても、ランナーの仕事は終わりません。
機体が離れた索が他のレーンに行かないように、また、リランチに備えて索を
すぐ使える状態にしておかなければなりません。
機体が索から離れたらすぐに、一人のランナーはプーリーを持ってそのまま
走り抜け、もう一人き索を持ってパイロット方向へ走ります。 これが一番辛い
作業です。


テグスを持って走ったり、全力でプーリーを引っ張ったりしますので、グローブは
必須アイテムです。 出来れば「革製」のグローブが要ります。

お昼のお弁当です。
サラエボ神保原店からのデリバリーです。 ボリュームのあるハンバーグが
空腹を満たしてくれます。 ハンバーグに掛かっているソースが気に入りました。
600円でした。


ミニチュアダックスが愛嬌を振りまいてました。

午後は模擬競技を行いました。
3グループに分かれて、競技を行います。 ホルダーとランナーはローテーション
を組んで、順番で行います。


この画像では一機しか上がっていませんが、実際は全機、ほぼ同時に上がって
行きます。 サーマル大会などでは1機ずつの発航ですが、隣の機体との間隔
に充分気を付ける必要があります。


模擬競技の結果です。
名前の左肩に丸印がある人がグループ内で勝った人です。 ちなみに、木村も
勝たせて頂きました。


勝ち組の人への賞品、クーラーバッグです。


レジャーチェア改造の機体スタンドです。
背もたれの部分に穴を開けただけですが、なかなかのアイデアですね。


大森さんのオーガニック2M>
曳航でばっきりカーボン丸棒のカンザシが折れてしまっています。 方翼は
カンザシ折れで失い、もう方翼はその影響で脱落。 中央翼だけで無事生還
しました。

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