UH−1H体験搭乗 2005.02.12


2005.02.12 陸上自衛隊相馬原飛行場で行われた「陸上自衛隊航空機
体験搭乗」に家族でいってきました。 上の写真の「UH−1H」に乗せてくれる
イベントです。 風もそれ程強くなく、絶好の遊覧飛行日和でした。


体験搭乗を申し込んだ面々は、まず、2階に設けられた待合室で機体を出迎え
ます。 この相馬原飛行場には遊覧飛行に適した機体が無いとのことで、立川
の基地から飛んできました。


待合室には臨時のBX(売店)が設けられ、自衛隊グッズの販売をしていました。
ピンバッジにフリースの手袋、お財布に折り畳み椅子。 どれも迷彩柄だったり
しますが驚くほど安価です。 私は耐水グローブと小銭入れを、息子はフリース
の手袋(一番人気 110円!!)を買い込みました。

到着した機体の回りに集まって、機長(一尉 39才 フライト時間1500時間の
ベテラン)から機体の説明と搭乗時の注意の説明がありました。 ウイットに富ん
だおもしろい説明でした。 この機体は、一般的には「イロコイス」とか「HUEY」
とか呼ばれ、我々ラジコンを楽しむ間でもおなじみの機体ですね。 BELL社の
機体を富士重工が改良、ライセンス生産をしている機体で。 機長の説明は、
「長さはバスくらい、重さは小型乗用車2台分、馬力はシビックの11台分です」
と大変解りやすいものでした。 実際はエンジン出力1400ph 軸出力1100ph
だそうです。
注意としては、「華奢なので、掴む所は気を付けて」と「緊急脱出装置を兼ねてい
るので、窓枠のレバーには触らないで」程度の物でした。 赤い布製の椅子が
私たちが座る補助席です。


ラジコンでは精密部品の固まりのようなメーターヘッドもこのサイズとなると
「ざっくり」とした物に見えるから不思議です。 構造は同じはずなのですが...


給油も行っていたために、機体からはこの様なアース線が延びて、地面に設置さ
れたアース棒に接続されていました。 JP−4と呼ばれるジェット燃料、臭いは
ほとんど「灯油」でした。


この様にコクピットにも座らせてくれました。 「写真を撮っても良いか? HPに
載せても良いか?」と聞いた所、広報の女性自衛官さんは「どんどん持っていって
ください!」 機長さんも「秘密なんて何もありませんからバシバシ撮ってください」
とのことでした。 ちなみにモデルはウチの長男です。

一回のフライトは6名ずつなので、残りの人たちは管制塔の見学です。 たかが
500メートの滑走路のヘリコプター専用飛行場ですが、管制塔は本物です。
レーダーこそ無い物の、各地の気象情報がリアルタイムで入ってくるモニターなど
がある全面ガラス張りのりっぱな物です。 管制日誌は昔ながらのメカニカルタイ
プライターを使っていました。
判りづらいですが、画像の真ん中あたりUH−1Hが離陸しようとしています。

いよいよ搭乗です。 一人一人に認識票が貸し出され、首に掛けます。 この認
識票と言う物は二枚組になっていて、もし死んでしまって遺体を置いていかな
ければならなくなった時には、その内の一枚を死んでしまった人の口の中に入れ
もう一枚を持ち帰るのだそうです。 待合室で企画担当の一佐の方に聞いた話で
した。


乗りこんでまもなくテイクオフです。 フライトは思った以上に振動と音が大きかっ
たと感じました。 乗り心地はおんぼろトラックの荷台に乗ってバラス道を走った
位の振動がローターから伝わってきます。 たまに「すすっ」と下がったり「ぐぐぅ」
と持ち上がったりしていました。 サーマルだったのでしょうか....。 
でも、空を飛ぶのはもの凄く興奮します。


高崎市の街並みです。 真ん中にそびえているのが、21階建ての高崎市役所
です。 その向こうは烏川です。


赤城山です。 「あかぎやま」とこちらでは呼びます。 見る方角によって色々と
姿を変える山ですが、高い所から見た姿は初めてです。


榛名山です。 右側のごちゃっとした所が渋川市です。


私がよく使う関越自動車道の高崎ICです。 車が点ですね。 高度は500メート
ル位でしょうか。


役20分のフライトを終えて HUEYとお別れです。 体験搭乗を終えた機体は立川
へと帰っていきました。 離陸後には「おじぎ」のサービスもしてくれました。

体験搭乗の搭乗者には各人にこの様な手作りの搭乗券が配られました。 自衛隊
の皆さんには堅そうなイメージを持っていましたが、実際はどなたもサービス精神
旺盛でフレンドリーでした。 ちょっとビックリです。 


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