第12回 全日本2M競技会「古川喜平メモリアル」 2005.08.28


2005.08.28 上里模型グライダー場で行われた 第12回
全日本2M競技会「古川喜平メモリアル」に参加してきました。
一時晴れ間も出ましたが、一日を通して弱風でどんよりとした空
模様で、サーマルは渋かったですが、体的には大変楽な一日と
なりました。 そんな中、2Mクラス、無尾翼クラスそれぞれタスク
A(7分滞空+定点)、タスクD(150メートル間を6ラップ)の競技
が2Mクラスは3ラウンド、無尾翼クラスは2ラウンド行われました。


開会式の模様です。 今回のコンテストディレクターは池さん。
今回22名の参加がありましたが、知れたメンバーとよく知る
ルールですので、細かい事はなしです。  安全の為の飛行禁止
空域の意識合わせを行いました。

2MクラスのタスクAの発航です。 このクラスの機体のほとんど
はシャーレ翼の完成機で強度もありますので、F3B用のウインチ
のフルパワーで曳航します。  機体が小さい為か、F3B機よりも
高く上がって見えました。

「滞空だけ「で考えると、軽量でもう少し浮きが良い機体が有利
にも思えますが、F3Bウインチのフルテンションがもたらす初期
高度は機体重量や翼型をカバーして余り有ります。
このパワーを有効に使うためにも、シャーレ翼の競技機を選択す
るのが良いようです。


バタフライモードで着陸進入してくるRadin−2M。
定点を狙うなら、スポイロンだけでは役不足と思います。 速度の
落ち具合はめいっぱいに下げられたフラップに適う物は無いでしょう。 


そして極めつけがこれ。 機体を壊すこと無くこのようなランディングが
可能です。 私が作ったNutmegではこのようなマネは出来ません。
こが出来ないと、定点着陸の難易度が上がってしまいます。

タスクDでは500グラム前後(1kg近いバラストウエイトを積む方もいら
っしゃいます)のバラストウエイトを積んで、150メートル間隔の仮想面
を6回ラップ(3往復)したタイムを競います。
ターンのタイミングと鋭さ、コース取り、バラストの量など一筋縄には
行かないのがこのタスクです。 

ちなみに本日フルバラスト最速は37秒95。 ノーバラストで無謀にも
挑んだ木村のベストは53秒60でした。


バラストを積んで機体が重くなっていますので、主翼に掛かる荷重も
半端じゃなく大きい物になっています。 ズーム上昇へ移る瞬間の荷重
に耐えきれず壊れてしまう機体もあります。 
画像の機体は主翼が折れ、その衝撃でVテールが吹っ飛んでいます。

このクラスの機体でどれくらいのウインチ曳航に耐えるか....
これはやってみないと判らない所があります。 メーカーは必ずしもこの
競技のような使い方を想定して作っていません。

無尾翼機クラスもタスクAとタスクDを行いました。
無尾翼機は発行時にフルテンションを与えられる機体は多くありません。
そーっとリリースして巻き上げます。 無理は禁物です。


このように飛んでいると一瞬異様な感じがしますが、慣れるくるとこれは
これで美しいですね。


上にあるのは本日のタスクD最速のダッセルです。 古い設計の機体と
聞きますが、オールマイティーに性能を発揮する機体です。
下になっているのは宮川さんのCo9と言う機体。 


コネクタートラブルでリード線直結という大手術を受けていました。


こちらは一機だけの参加、青木さんのCLAZY LADYです。
国内唯一のビルダーの結城工房製の機体です。 本来クロステールの
機体ですが、特注でVテールとしています。


スターリンという機体です。  主翼はフルバラストでの曳航には少し荷が
重かったようです。 上里では2機目の曳航中破壊になりました。


今回多かったのはこのミニグラファイトです。
主翼強度も申し分なく、よく走って良く浮いていました。


そして木村も使うRadina2Mです。 一緒に写っているのは最近のお
気に入り、取っ手付きのペットボトルです。

大会結果です。
無尾翼機クラスは参加4機中、3機が破損と言うサバイバルレースと
なりました。 
一位 伊藤さん(中央)
二位 柳沢さん(右)
三位 池さん(左)


2Mクラスはミニグラファイトの強さが光りました。 12を飾ってます。
一位 宮川さん(中央)
二位 斉藤さん(左)
三位 青木さん(右)
四位 鳥井さん(右外)
五位 中村さん(左外)

おめでとうございました。

   成績表 (Excelファイル)

前日の上里カップで行方不明になった機体を捜索するために機首に
ムービーカメラを積み込んだSting。
機体は見つかったのでしょうか?


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