F3B上里カップ紅翼祭


2007.4.27,28上里カップ、4.30紅翼祭の3日間、上里ですごして
きました。 上里カップでは、アメリカ、ドイツ、オーストラリアから選手を
招待しての3ラウンドフルタスクのF3Bが、紅翼祭では、一般のお客さん
に向けたF3B,F3J,F3Kの公開競技や各種グライダーのデモフライト、
フリーフライトグライダー「ういんば」の競技、展示会、屋台の出店など
大いににぎわいました。 私は上里カップではジャッジを、紅翼祭では
F3Kの公開競技でHLGを投げ、3日間楽しんできました。


4月28日 上里カップ1日目

28日早朝、上里に着いたらオーストラリアチームが機体の組み立てをしていました。
オーストラリアチームの皆さん、共に「でかい」です。


オートラリアチームのピットに置かれていたトリニティです。 主翼中央に見事なブラシ
アートが画かれていました。


競技はタスクAの滞空競技から始まりました。 早朝は小雨が降っていいましたが、
競技開始ごろには天候も回復して「MAX当然」1秒を争う状態でした。

新ジャッジシステムを導入したタスクBも1ラウンド目こそ不慣れによるジャッジミス
もありましたが、その後はジャッジも楽しくこなせました。

今までタスクBのジャッジでは、A面、B面にそれぞれブザーを持たせ、それぞれが
仮想面の通過をジャッジしてブザーを鳴らし、その他にラップ数をカウントするジャッジ
が必要でした。
今回のシステムでは、全てのブザーとカウントをA面ジャッジが行い、A面ジャッジに
B面ジャッジがインカムを通して仮想面通過を知らせるように変更しました。  
インカムでAB面のジャッジ同士が情報を共有出来ますので、機体を見失う事が
無くなりました。  話しが出来るので、眠気も覚めます。


タスクCを始めたお昼過ぎ、突然の嵐に見舞われました。
突風と豪雨、そして雷。 タープが飛ばされないようにタープの足を押さえていました。
日よけ用のタープは雨漏りに横から吹き込んでくる雨でびっしょりになってしまいました。
そんな様子を撮影する市村さんを撮ってみました。




雨も上がって、タスクCから競技が再開されました。 雨が降ったせいで気温が下がって
ジャッジをする身に寒さが堪えます。
4月29日 上里カップ2日目

二日目は朝から快晴。 とても良い日になりました。
ジャッジを務める役員の面々に外国人選手を交えて記念撮影をしました。 外国人の
皆さんはみな気さくで、人当たりの良い人たちばかりです。 外国(日本)に来ているの
に特に気にすることも無く飛行機を飛ばしてます。


これが見たかった...。
「神様」と呼ばれるJ. Wurts選手はとうとう靴を脱ぎました。 
J. Wurts選手はタスクC以外ランチ自分で行っていました。 タスクCも一回目は自分で
ランチしてケージまで走っていましたが、さすがに止めたようです。 


タスクAでフライトが安泰になればご覧のようにフィールドに座り込み、たまには寝ころ
んで(これはサービスかな?)操縦していました。 滞空で余裕が出てくると、スクエアルー
プにストールターン、ローリングサークルとサービス精神旺盛です。


コンデイションが良く、ほとんどの機体がMAXしてますのでこのよう機体が同時にラン
ディングしF3Jの様です。


がんばり過ぎちゃったクロスファイア...(無事回収されました)


栗田選手が今回使用した日本初公開「TOOL」と言う機体です。 流行の細身胴体を
持ち、左右を接合した上で胴体底部からネジ止めをするという変わった作りをしてい
ます。 栗田選手曰く「尾翼周りの剛性が高く、舵の応答がとても良い」だそうです。


今回はRCKからクリスタルのトロフィーが提供されました。


二日間の戦いを征したのはこちらの三名。

一位 N. Chabrelさん オーストラリア
二位 T. Knoblauchさん ドイツ
三位 小洞さん 

おめでとうございました。

外国選手の皆さんのフライトを間近で見ていて、特にタスクCでの高速飛行時のコント
ロールのスムーズさに目を見張りました。 特にドイツのT. Knoblauch選手のフライトは
クイックターンでは無く、オーバルに周回飛行させる物で、目から鱗が落ちました。
4月30日 紅翼祭
日付変わって紅翼祭です。 フィールドでは、F3B、F3J、F3Kの公開競技に各種
グライダーのデモフライト、土手向こうのグランドでは熱気球の体験搭乗や松田さんの
機体展示、ウインバ大会などが催されました。

F3B公開競技

F3Bの公開競技では、タスクA、B、Cを2ラウンド行いました。 昨日と違って、和気藹々
としています。 土手の上に見えるテントはおソバ屋さんです。


タスクAでピンポイントを決めた櫻井尚人選手。 
「モーグリ、珍しい物を見つける」...じゃ無いです。 定点のマーカーの固定ペグをかす
める様にノーズが地面に刺さりました。 お見事!!


タスクCを終えたJ. Wurts選手は機体をハンドキャッチしてます。 ほぼ100%の成功率。


タスクC絶好調の宮川さんのターンです。


グランドでは熱気球が上がっていました。

F3J公開競技

F3Jでは2ラウンドの競技が行われました。 
私も1ラウンド目はランナーとして走りましたが久しぶりだったので大変でした。 F3Jの
迫力シーンと言えば、全機ほぼ同時に着陸してくるランディングシーンでしょうね。
ギャラリーからも声が上がっていました。


幻の「チーム赤城」再結成です。 2こいちスープラの中村さんの発行です。


こちらは自分でリリースする天田さんのグラファイト2です。

F3K公開競技

J. Wurts選手のランチです(撮影 浅原さん)
F3Kでは、上里で今年行われる大会と同じ、タスクA,R,Eの3つのタスクを行いました。


T. Knoblauchさんのランチです(撮影 浅原さん)
渡辺さんの機体をレンタルしての参加です。 たいして飛ばしていないのにコントロール
しきっていたのはさすがです。


木村のランチです。 奥で飛ばしているのは小川さんです。(撮影 浅原さん)

B、J、K共に本部から競技や機体の説明や実況中継がアナウンスされています。
同時投げのF3KのタスクEでは、12機一斉に上がる様にギャラリーから声が上がって
いました。


突然の実機飛来。
タンデムファルケと言うモーターグライダーです。


低空飛行、タッチアンドゴーに続いて上里のフィールドにランディングしてきました。


ファルケというと、でぶっこいイメージがありますが、中々スマートな機体です。 お腹の
スジスジがファルケっぽいですね。


1/3パイパーカブのスケールの奥に収まった1/1タンデムファルケです。

グランド側で公開競技の表彰式が行われました。 上の画像は松田さんの機体の展示
コーナー。 つり下げられている大きな羽根は、鳥人間のレコードホルダー機の翼端です。


ずらっと並んでいるのは、ウインバ大会の各部門の入賞者の皆さん。
表彰されているのは一般の部門で優勝した方です。


別エリアで公開競技優勝者の記念撮影です。

中央 F3K優勝 J. Wurtsさん
右  F3J優勝 濱田さん
左  F3B優勝 T. Knoblauchさん

デモフライト

こちらはトーイングのデモフライトです。 一度、曳航機がエンストで河原に不時着、リトライ
したときの画像です。


1/5ミニモアのモーターグライダーです。


こちらはサーマル工房製1/3ミニモアです。 ショックコードとドリーで地上から滑走離陸
して、プルプルと翼端をしならせて優雅に飛びます。 リブの透け具合がたまりません。


こちらはF5BとF5Fのデモ飛行です。 爆発的な上昇力を見せつけてくれました。

おまけ

全ての行事が終わった後、HLGのメンバーが集まって3.2.1大会が始まりました。
最初、J. WurtsさんはF3J機のスープラを手投げして、HLGに勝つと言う離れ業を見せて
くれました。


暗くなるまで遊んだみんなで記念撮影です。


なにも言うことがありません...。 (撮影津守さん)

J. Wurtsさんの機体も木村と同様Blasterで新型のフォーム製の水平尾翼にリブ組の垂直
尾翼の組み合わせでした。 木村の1号機と同様の仕様ですね。 また、エルロンサーボ
は主翼に搭載していました。 ラダーとエレベータのリンケージはテフロンチューブにギター
弦?で重量は320グラム弱と言っていました。 それほど仕様は変わらないのに、ランチ
は高いし風には良く入っていくし、良く浮くし...。 機体姿勢と機速の把握の巧さでこうも
違う物かと思いました。


もう、家宝です。


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