平成20年度 F3J日本選手権 2008.10.11,12


平成20年度F3J日本選手権が2008.10.11と12に掛けて、上里模型グライダー場で
開催されました。 曇天、快晴、強風と雨を除いて、さながら全てのコンディションの見本市
の様な大会でした。  どんなコンディションも動じないトップフライヤーの技を見ること
が出来た大会となりました。



11日の午前9時30分頃から始まった第一ラウンドはご覧のような曇天の中でのフライトとなりました。
たまにパラッと雨粒を感じる事もあるような状態です。 南関東では雨が降っているとの情報も入る
天候でした。

←ショートムービーがあります。 (ムービー撮影 加納さん)

当然というか、ランチ高度より高く上がる機体が出ないほど空気は重くて、10分飛びきるのがやっと
の状態でした。

風向きも中々定まらず、巡り合わせでは毎回背風での発航になる選手もいたほどです。


Supraのような軽量機が沈下率勝負をしています。


ようやく撮れたF3Jらしい同時着陸のシーンです。

お昼近くになって、天候が回復してきて気温も上がってきました。


それでもサーマルはそれほど大きく成長せず、空高く舞い上がる機体はありませんでした。 たまに
機体達はぽつっと発生するサーマルを追って風上から風下へ流れていきます。





午後2時を過ぎるあたりから風が強く吹くようになってきました。 最大で9m/sの予報は残念ながら
外れませんでした。 選手達はF3J機にバラストを積んだりF3B機にスイッチして風に対応していま
した。
それでも、上がった場所から一歩も動くことが出来ない機体もありました。

ランチ時に風にあおられて機体を損傷する選手、ランディングエリアまでたどり着けない機体も出て
いました。


2.4G搭載機も何機か出場していました。
キャノピー下から出ているヒゲのような物がアンテナ線です。


この機体ではメーカーで延長したアンテナを装備していました。  アンテナ線の延長は素人には無理
なんだそうです。


こちらは一本だけ主翼前から上に向けてアンテナ線を出しています。 ノーズコーンのつなぎ目の
直ぐ後ろ、黄色いマークの隣にちょこんと出ています。  その位目立たないんです。

二日目は朝から良い天気になりました。
空気も乾いていて、良いフライトが期待されます。

10時頃までは昨日の残りか5m/s程度の風がありましたが、この位の風はなんでもありません。


かえってランチが高くなり、ランナーも走る距離が短くなって好都合です。


高く上がる機体もあれば、フィールド手前で下降気流に掴まりランディングエリア手前に降りる機体が
多かったりと見る方には楽しい状況でした。


今回、バイトのランナーを雇うチームが多く見受けられました。 我が「チーム赤城」も大学生に手伝
ってもらいましたが、二日間パワフルに機体を曳いてくれました。
かなりの重労働のはずですが、へこたれたりしません。


曳航中のトラブルで機体を壊す事もしばし...。 7機が10メートル間隔で同時に上がりますので、
色々と気をつかうんです。


予選の結果です。
上位7名が決勝に進みます。

進行がスムーズに行ったためにエキジビションとして、平成21年以降の助手2名体制の新ルールを
使ったチーム対抗戦を行いました。 大きなサーマルが出ていて二日通して初めて点になる機体を
見た気がします。


結果は僅差、定点と数秒のさが勝敗を決する戦いとなりました。


我がチーム「赤城」は三位入賞です。


決勝は15分MAX3ラウンドで行われました。

1ラウンド、2ラウンドは好コンディションでほぼ全員がMAXの飛びきり状態でした。 15分が短く感じ
るフライトでした。 500mは上がったんじゃないでしょうか...。

3ラウンド目は逆に風向きも変わり、渋い冷たい風が入ってきてしまいました。  6分台のフライトで
リランチが命運を分けることになりました。


(画像をクリックすると大きな画像がご覧いただけます)

閉会式の様子です。
競技委員長の櫻井さん(右)と競技成立宣言をする加納さん(左) 二日間お疲れ様でした。


二日間の競技を征したのは岡本さんでした。
決勝戦はほぼパーフェクトでした。


一位 岡本さん(中央)
二位 辻さん(左)
三位 川村さん(右)

おめでとうございました。

決勝戦で木村は二位に入賞した辻さんのランナーを務めさせていただきました。 頑張って曳いた
甲斐がありました。


今回の競技運営を行ってくれた役員の皆さんです。 二日間お疲れ様でした。

今回木村は最下位という不甲斐ない成績に終わってしまいました。  第三ラウンドで自分の機体と
他の選手の機体とを見間違えて、草藪の中に墜落させてしまったのが大きな原因です。
同じ機種、同じデザインの機体が近くに飛んでいたので注意していたつもりでしたが、一瞬の交錯の
間に取り違えてしまったようです。

墜落した場所が草藪の中で人の居ない場所だったのが不幸中の幸いです。 ただ、機体が落ちた
場所が草の深い所だったので、機体捜索には大勢の皆さんに手伝っていただきました。
トゲの多くある草がほとんどのヤブの中に入って探していただき、本当にありがとうございました。

この場を借りてお礼を申し上げます。


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