フリーフライトの世界を見学する 2009.04.04



2009.04.04 新潟の笠巻たんぼにフリーフライトの飛行を見にいってきました。
翌日4月5日に「平成21年度(2009年)模型航空フリーフライト国際級」の競技会が行われる
ための練習飛行の場にお邪魔させていただきました。 F1A,B,Cとハンドランチ、いずれも
空飛ぶ工芸品、もしくは空飛ぶロボットな機体ばかりです。



F1Aグライダーの発航です。

50メートルの曳航索をパイロットが持ち、人力で曳航しますが、ラジコンのグライダーと違い、
直ぐに索から離脱はしません。

テンションを掛けると直進、緩めるとラダーが切れるような仕組みになっていて、凧揚げよろし
く良い風かが来て、索を持つ手に手応えがあるまで頭上近くをセンタリングさせています。

手応えを感じたら、全力で走った後に索を思い切り引くと、機体はズーム上昇した後に水平
飛行に戻り、その後はセンタリングを始めます。

このあたりの制御は機体内に内蔵された機械式、もしくは電子式のタイマーに予めプログラ
ムされた動作によるものです。


2分割の主翼はケースに収められています。
テールブームはアルミを蒸着させたカーボンパイプで、主翼はバルサのリブ組でリブにはカー
ボンのリブキャップが奢られています。

以前見た時は主翼の被覆は和紙ベースの物が貼られていましたが、今日見た機体はパラ
グライダーのキャノピーとかヨットのスピンネイカーのようなナイロン素材の物が貼られてい
ました。


翼型は最大翼厚を後ろに持っていったFF機独特な物を使っているようですが、沈下の少な
い放っておけばいつまでも飛んでいるような感じさえします。

180秒後にデサマライザーが動作してフラットスピン状態で降りてきますが、ラジコン屋の
私は「あそこで回せば....」等と無粋な事を考えてたりします。

F1B ゴム動力グライダーです。

以前見た時は機体にワインダーを掛けてゴムを巻いていた様にでしたが、今日見た物はゴ
ムを巻いた物を納めるカートリッジの様な物が存在していました。

上の画像はカートリッジに掛けたゴムをワインダーで巻いている所です。 この後、このカー
トリッジを機体にセットし、ゴムを残してカートリッジだけ抜き取るようにしていました。




ゴムラン? は結構長くて、70〜80メートルは初期高度を稼げるようです。


その後、プロペラを畳んで滑空に入ります。
こちらも主翼サイズの割にとても良い滑空を見せてくれていました。

F1C エンジングライダーです。

とてもハデな飛び方をします。
この機体は外翼部分を内翼側に折りたたんで発航し、エンジン停止後に展開するという離れ
業を見せてくれました。

ギヤダウンに折りペラはなんと3枚ブレードで、5秒のエンジンランで150メートル程の初期
高度を稼ぎます。

機体だけではなく、温度+風速+風向センサーを2箇所に設置し、パソコンに常時データを
転送、サーマルを予測すると言う事もやっていました。

ショートムービーがあります。 (YouTubeにリンク)

ハンドランチグライダーです。
こちらもSAL機が幅を効かせているようです。

多段上反角の主翼は前縁にヒノキを入れたバルサのムク。 表面にグラスを貼ったりカーボ
ンシートを埋め込んだりの補強はしていますが最小限のようです。

ペグは無く、翼端を鷲掴みして回転せずに上方へ向かって投げ上げます。 左旋回をしなが
ら上昇させるので「ウイングオーバー上等」、垂直尾翼サイズはミニマムです。


デサマライザーは胴体が中折れの物、ノーズバラストを切り離すタイプが見られました。
画像は胴体が中折れするタイプで、輪ゴムで固定されています。 黒い棒はお線香で、この
火が輪ゴムを焼き切ってデサマライザーを動作させます。


デサマに使うお線香はこれが良いんだとか...。


飛ばす場所や高価な機体、高齢化などの問題で競技人口がどんどん減少しているフリー
フライトの世界ですが、飛んでいる姿の優雅さはピカイチ。 手から離れるまでが全ての
有る意味とてもギャンブル性の強い、見ていても楽しいジャンルです。

これからも頑張ってフリーフライトの火が消えないことを願って止みません。


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