平成22年度F3J日本選手権 2010.10.23〜24


2010.10.23〜24 上里模型グライダー場に於いて平成22年度F3J日本選手権が開催
されました。 25名の選手が二日間、8ラウンドの予選と3ラウンドの決勝を戦いました。 



23日の早朝です。 7時前から選手は会場に入り、機体の組み立てや曳航索の準備に余念がありません。
F3Bと違って、ウインチの設置がないぶん楽なせいか、皆さん和気藹々としています。

今回は、索を地面に固定するクイを主催者側で用意してくれたので、競技前の準備や競技中のレーン変更
の時の労力がかなり軽減されました。


我が「チームあかぎ」は組み上がった機体を駐機させる機体スタンドがあります。 天田さん製作の逸品です
が、場所を取らずスマートに機体が保管できます。

F3Jではラウンド内の機体交換が自由なので1選手最低でも2機の機体を用意していますので、機体の数
が増えてしまうので重宝します。



受付で参加証明書と機体確認表を提出してゼッケンをもらいます。 
木村は「1」でした。 ディフェンディングチャンピオンではありませんが...

 
開会式の様子です。 
気温も上がってきて草の露も乾いてきました。 サーマルが出ていそうです。


競技スタートです。
F3Jでは曳航に人力を用います。 二人のランナーが力を合わせて機体を引き上げます。

フルにテンションが掛かるとほとんど動けなくなるほどの力が掛かりますし、背風でのランチとなればかなり
長い距離を走るはめになります。


(撮影 加納さん)
どこのチームが始めたのか、走るときに絶叫とも言える気合いを発していて、それがあっという間にランナー達
の間に広まりました。 迫力倍増です。



機体が離脱しても仕事は終わりません。 パラシュートを回収するため再び走ります。


作業時間開始20秒ほど前にランナーを少し下がらせて、あらかじめテンションを掛けておきます。
そして、作業時間開始2秒ほど前にランナーにスタートの合図を送ります。

ウインチととの一番の違いは、手元でテンションの調整が効かない事。 ランナーにスタートの合図を出してし
まったらもう止まりません。

堪えきれずに作業時間開始前リリースしてしまえばフライングとなってしまいます。


(撮影 加納さん)
背面ランチです。 始めて見ました。  私なら後ろにひっくり返る事でしょう。


全機同時ランチです。 隣のレーンの機体と接触しないように気を付けなければなりませんが、背風だと中々
機体が安定しません。

23日は風向きが定まらず、午前は半分ほどが背風でのランチを余儀なくされました。





日照も充分で風も弱く強いサーマルが発生しています。 点になるほど上げてしまう選手もいました。


(撮影 加納さん)
今年は競技中の助手が2名となりました。 作業時間とフライトタイムと2個のストップウォッチを押すのは
大変なのです。

写真は我が「チームあかぎ」の競技風景です。 選手の中村さんは足にランナーへ合図するためのマーカーを
巻いています。
助手1の遠藤さんは空域を見張り、助手2の木村はストップウォッチとにらめっこです。



(撮影 加納さん)
作業時間終了は全選手同時に訪れます。 飛んでいる機体達は一斉に定点に向かう為、ご覧のような状態
になります。 今回はランディング時の接触は無かったようです。





そして定点に着陸させますが、作業時間を超えるとペナルティーです。 時間内きっちりと降ろさないとい
けません。


(撮影 加納さん)
4名体制のチームでは一名休憩が出来る余裕があります。 休憩に入る選手は、機体の片付けを手伝います。
本番機と予備機、送信機ケースを持ってピットへ引き上げます。


一日目は5ラウンドを消化して終了しました。
切り捨てポイントを差し引いた得点で順位を出した物が掲示されました。 条件が良かった為に点差がほとんど
ありません。
参加した機体

ハイエンド
2機ほど出ていました。 かっちりとした感じの機体です。


エクスプローラー
木村も使った機体です。 クロステールとVテールがあり多くエントリーしていました。 クロステールの方が多く
見られました。


シャドウ
エクスプローラーよりハイアスペクトな機体です。


パイクパーフェクト
一世を風靡した機体ですが、エントリーは少なめです。


コラド
古めの機体ですが、弱風の中では取り回しがしやすそうです。



二日目です。
朝からどんよりと曇っていますし気温も低いので、渋いコンディションが予想されます。

 
昨日と反対の西向きに発行されます。

72MHzの方。


2.4GHzの方々。

 
3ラウンドを消化、一日目と併せて8ラウンドをこなしての成績表です。 上位7名が決勝に進出出来ます。




決勝の作業時間15分の3ラウンドをこなして選手権者が確定しました。
引き続き渋い状態が続きましたが、1ラウンド目にはMAXも出ました。

一位 小太刀さん(中央)
二位 淺野さん(左)
三位 川村さん(右)

皆さんおめでとうございます。

  ショートムービーがあります。(YouTubeへリンク)

サポートして下さった皆さん

チームあかぎの原動力となってくれた専属ランナーの二人。 二日間力強く曳き続けてくれました。


ジャッジや雑務をこなしてくれた役員の皆さん。 

 


(撮影 加納さん)


(撮影 加納さん)



一ラウンド目、隣?の索に絡んでVテールの一部が吹っ飛びました。 飛んだ破片を回収して瞬間接着剤と
セロテープで固定して一日目を乗り切りました。
その後のラウンド、応急修理した機体で一人勝ち、その件でずいぶんイジラれました。


岡本さんと競って993点を取った後、岡本さんと一枚。(撮影 加納さん)


エクスプローラーに異変を感じたので、リランチしてグラファイト2に取り替えて最後まで飛びきったら、他の方々
があまり飛べて無くて1000点だった後。(撮影 加納さん)


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