F3Jプレ競技会 2011.04.17


本来F3Jは二人の人間がウインチとなり機体を曳航する滞空競技です。 ですが、機体機体を曳航するだけに
ランナーを確保 するのが困難でその為の資金が必要なこと、パイロットとランナーを兼任するチームと専属の
ランナーを抱えるチームとでは獲得高度だけでは無く、選手の疲労も違ってきます。

そんなこともありまして、今年のF3J日本選手権ではウインチを使用する運びとなりました。

通常F3Bではリターンプーリーまでは200メートル、F3Jでは150メートルですが、今回は100メートルと
します。

今回のプレ競技会は初めてのウインチ運用の問題点を洗い出す為の競技会です。


今回のプレ競技会には20名の選手の参加がありました。 4名ずつの5グループでの競技となります。


ミーティングの様子です。

本日のプレ競技会のスケジュールの説明がありました。 先ず100メートルウインチに慣れるための練習、
次に2グループでの同時発航、問題が出なければ5グループでの同時発航を行います。


2グループでの同時発航の風景です。  レーンの間隔は15メートルとしています。
今までのF3J日本選手権では13メートルですので、若干ではありますが広くなっています。

 






発航において、プリテンションを掛ける方法もグループ内で色々と考えられました。 

手前のレーンはF3Bやサーマル大会のように、ウインチの巻き取りでテンションを掛ける戦法です。

それに対して奥のレーンではF3Jと同じく、ある程度巻き取っておいて、作業時間開始に合わせて発航ライン
まで下がる方法です。


今回判ったのは、充分なプリテンションが掛けられていれば、150メートルの手曳き曳航と同等の高度が取れ
ると言うことです。

その為の準備...スタートまでのテンションのかけ方が重要になってくるようです。 


簡易高度計「HOW High」で獲得高度を測定してみました。

風速1〜2m/sの条件のXplorerで140メートル前後、4m/sの条件のSuplaで170メートル前後、
同じく4m/sでのCrossfireが200メートル前後の高度が取れていました。

 

5機での同時発航の様子です。 テンションの貯めのやり方関係で、同時とは言え発航に1〜2秒の差が
出ている様です。




参加機はSupra、Xplorer、Shadow等のF3J機とTool等のF3B機でした。


コチラは軽量版のXplorerでなんと1700g台です。


suplaもリブ組尾翼の軽量版が多くなりました。

6ラウンドほど競技を行った後に、問題点を出し合いました。

作業時間開始直前のウインチ操作を禁止する案で競技をしてみましたが、テンションの調整が難しく、違反の
判定がやりにくいだろうと、F3Bと同じにする方向になりました。

 

本日の大破賞です。

曳航時のトラブル(どこかが壊れてバランスが崩れた)で空中分解してしまったSupraです。
使えそうなのはノーズコーンだけになってしまいました。 



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