平成23年度F3J日本選手権 2011.5.28〜29


2011.05.28,29 上里模型グライダー場に於いて、平成23年度のF3J日本選手権が
開催が開催されました。 台風2号の影響で、天候が危ぶまれましたが一日目に
大方のスケジュールが消化出来、大会成立となりました。

初のウインチによる大会でしたが、トラブルも無く、良い結果が残せました。 

 
開会式の様子です。 競技委員長の櫻井さん、JRGAの長谷川さんからの挨拶がありました。

長谷川さんからは今回採用された100メートルウインチの採用の経緯等のお話がありました。


参加選手は24名と昨年度の大会より1名少ないだけですが、ランナーやヘルパーの人数が少ない分寂しく感じます。

チームあかぎに関して言えば、昨年は選手4名にヘルパー2名の6名体制でしたが、今回は選手4名だけで競技を
運営します。

朝の準備風景です。 選手が集まりだした午前7時頃はまだ小雨が降っていましたし、更にさかのぼれば1時間ほど
前は結構な雨量の雨が降っていたのです。

各チームとも、駐機場や選手の休憩場の為にタープなどを建てる作業で忙しく動き回っていました。

これらが終われば、機体の組み立てやウインチの設営作業も待っています。 ウインチもそれを駆動するバッテリー
結構な重量があるので大変です。


これはチームあかぎの駐機場です。 前年度から採用の機体スタンドを覆うようにタープを建てました。 ペンタゴン
タープですが、長さの違う支柱を使う事がポイントです。


こちらはチームシーガルの駐機場です。 こちらもチームあかぎタイプの機体スタンドが活躍しています。


手前がチーム上里、奥はチームトンミツの駐機場です。 皆さん、不意の雨に機体が濡れないように注意を払っている
ようですね。
 

競技が始まりました。
曇天、微風で日照はほとんど無い状態です。  おまけに、この時期には珍しく風向きは北西です。

1ラウンドの早いグループは一番条件の悪い時で、全くサーマルに出会えないまま、開始から2分程でリランチを決断
する選手も多く見られました。

ただ、このあたりはウインチ曳航の良い所で、リランチの作業もスピーディーです。 F3Jに出ている選手のほとんど
はF3Bも掛け持ちしていますので、ウインチ操作はお手の物です。


手曳きですと、大声でランナーに「リランチ」を伝えて曳航の準備をしてもらってから曳航となりますが、ウインチ場合
はすべて手元で出来ます。

それに、リトリブも100メートルと短いので楽です。
実際に運営面でも良い結果が出ていて、競技進行もサクサクと進みます。



サーマルなのか吹き上げなのか、判別の付きにくい風が上空では吹いています。 おまけに雲が低く、背景が真っ白
なので白い機体の視認性が最悪です。

上側のSupraは元々真っ青な機体でしたが、翼端に蛍光オレンジを入れて視認性を高めているようです。


そして、F3Jと言えば同時着陸ですね。 コンディションが良いときは、ほぼ全機が同時に着陸してきます。

今回も条件が良いラウンドでは全機がMAXをとびきり、となると全機が一斉に降りてくると言う状況になります。


ここの所雨の日が多かったので、地面が柔らかくなっているのでノーズが地面に気持ちよく刺さりました。



(撮影 加納さん)
ウインチレーンは15メートル間隔、その中に2〜4台のウインチを並べています。 チームあかぎでは、50号の索
をセットしたウインチを一台、60号のスーパーソフトをセットしたウインチを2台用意しました。


(撮影 加納さん)
木村の着陸風景です。 このラウンドは9分59秒××、フライトタイム9分54秒の時の物です。
着陸間際に風向きがころころと入れ替わり、着陸進入方向を迷ったのが功を奏しました。

助手について下さった天田さんのストップウオッチが、腰の引けた木村の後ろ姿が、ブレーキが出たままの機体が
物語ります。


(撮影 加納さん)
定点着陸も1メートル以内に収まりました。  ですがF3Jでは作業時間オーバーは命取りですので正にタイトロープ
です。



5ラウンドを消化し、結果が張り出されました。
上位7名が決勝に進みますので、皆さん興味津々のようです。

 
(画像をクリックすると大きな画像がご覧いただけます)
5ラウンド終了時の成績です。 5ラウンドですのでラウンドカットはありません。 

成績を見ると、コンディションの悪いと思った時の成績、時間も定点も悪い様です。 定点は時間を延ばそうとフィールド
に入ってから悪あがきして、結果ショートになってしまうようです。

サーマルが見つからなくても、粘り強く飛ばす心がけが足りないようです。

日本初上陸のaer-o-tecのSATORI(悟)です。 ハイアスペクトな機体です。


主翼はカーボンスブレットで覆われています。 ネームロゴの所に柄が見て取れます。


まだまだ現役なコラド2000。

 
今回も多かったのはSupraです。 Supraも胴体周りが進化していて、ポッド、尾翼とモディファイを受けています。
曇天の空には蛍光グリーンの機体が良く映えました。

明けて二日目、29日は朝から本降りです。 会場を上里ゴルフ場の会議室に移して、成績発表と閉会式を行い
ました。  会場までの道のり、道路が川のようでした。



表彰式です。
選手権者に選ばれた大高さんに金メダルが授与されました。




(画像をクリックすると大きな画像がご覧いただけます)
決勝の成績表です。


会議室の隅が照明や大きなストロボを設置して即席スタジオとなりました。 
ラジコン技術誌の撮影があったので、Web系も便乗です。

一位 大高さん 中央
二位 五百部さん 左
三位 濱田さん 右


おめでとうございます。



機体の撮影も行われました。  広い会議室と思っていましたが、F3J機はそれ以上にでかいです。


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