2015年 F3B日本選手権 2015.10.17〜18
2015.10.17〜18 上里模型グライダー場において行われた、今回で40回目となる伝統ある 2015年 F3B日本選手権で大会役員を努めさせていただきました。 17日は朝方から降り始めた雨の ために開始が遅れ、フルタスクの実施が危ぶまれた事もありましたが、無事3ラウンドの競技を消化出来ました。 |
17日の朝7時頃、大会役員が集まって機材の設置などの作業を始めました。 時折、バタバタと音を立てるほどの雨が 降っています。 10時頃までにメインの雨雲が通り過ぎる予報を信じて準備を進めます。 正面にあるのがタスクBとタスクCで使用する「ゲージ」で、これやセーフティーエリア設置などの作業は金曜日の内に 雄志によって行われました。 それ以前に会場の草刈りなどの整備は前週までに終わらせてありました。 お昼頃には雨も上がって赤城山方向に青空も見え始めました。 当初、競技は滞空のタスクAから始める予定でしたが、 テストフライトの結果、高度を上げるのは危険と言う事でタスクCのスタートとなりました。 写真は2000gのパイクプレシジョンに2300gのバラストを詰め込んで好成績出した長野選手です。 一日目は1ラウンド目の速度競技タスクCから始まって、距離競技のタスクB、滞空のタスクAと行い、2ラウンド目のタスク Cまで進行しました。 タスクAでは1選手に正副二名の計測係にリターン監視、進行集計、機体チェック係。 タスクBではA面、B面に通過を知らせるブザー係が5名ずつ、4分監視とカウント係が5名、リターン監視係、進行に集計、機体チェック係。 タスクCではA面に通過を知らせるブザー係、タイムを計る時計係が正副で二名、B面に通過を知らせるブザー係、セー フティーラインを監視するセーフティー係、リターン監視係、進行に集計、機体チェック係。 と、総勢25名の大会役員が働いています。 計測やブザー係が自動化しにくいため、沢山の稼働が必要です。 一日目の競技終了頃には空は綺麗に晴れ上がっていました。 写って居るのが「ゲージ」です。 2本のラインが重なって見える所に座り、重なったラインとそこを通過する機体のノーズがと重なった瞬間 にブザーのスイッチを押したり、ストップウォッチを操作したりします。 両目で機体を追って、機体が通過する付近だけ片目で通過を確認します。 かなり疲れます。 A面とB面をつなげる200メートル超えのコード類やスイッチ、放送機材など、出しっぱなしに出来ない物を片付けて 解散となりました。 |
二日目は朝から良い天気、上空には雲一つ無い快晴となりました。 一日目の終わりに片付けたコードや伝送機材を展開して準備を します。 現在、日本のF3Jでもウインチを使用しますが、F3Bではウインチの間隔が狭く、ずらっと並んだウインチ群は精悍です。 タスクBとCではウインチの両面張りが許可されています。 5メートル離れた反対側にもこの状態があります。 着陸する機体に乱流を与えないように斜め後ろに離れて、機体が「静止」する瞬間にストップウォッチを止めます。 F3Jでは静止では なくて「接地」ですが、F3BとF3Kは静止です。 紛らわしいですね。 一日目の1ラウンド目と二ラウンド目、二日目午前のタスクAでは条件が良くて、1分1メートルを争う事態となりましたが、二日目の午後、 15時過ぎに行われた3ラウンド目ではサーマルも早めのご帰宅で渋く、MAXを飛ぶ選手はまれとなりました。 タスクBでは各チームの自前ゲージがすらっと並びます。 5機同時飛行ですので、A面ジャッジも5名、B面ジャッジも5名、カウント係も 5名必要です。 機体が発航されると、各ジャッジ、カウント係は割り当てられた機体を必死に追いかけます。 機体の形状が下から見る限りほぼ同じ なので、一機ずつフィールドマネージャーが発航管理をしてくれるので助かっています。 例え2機でも一気に上がられると見間違ってしまう事でしょう。 |
選手権者 長野さん 二位 鈴木さん 三位 吉田さん 四位 小洞さん 五位 吉武さん 六位 濱田さん おめでとうございます。 二日間、計9タスクを実施して、選手権者は長野さんとなりました。 長野さんはF3Bを始め、F3K、F3Jとグライダー選手権三冠に輝いて います。 恒例では無いですが、一言戴きました。 |
選手、役員一同に集まっての記念撮影です。 |