フリーフライト国際級大会 2016.03.27

 
千葉県 旭市の田んぼで開催されたフリーフライトの大会を見学してきました。 前回2009年に
新潟で見学して以来のフリーフライトの世界を堪能してきました。



F1C

F1Cグライダーです。 スパン3メートルほどの機体で、折りペラを装備した2.5ccのエンジンを積んでいます。 タイマーで
エンジンの燃料カット、エンジンストップ、エレベーター、ラダー、デサマライザーの自立コントロールを行います。


 
小さい垂直尾翼は滑空時には数十秒で1旋回するように調整されますが、実際は向かい風やサーマルに吸われるなどで
直進したり、左右に旋回したり、かなり自由です。



今年からエンジンランが4秒と1秒短くなりました。 機速が付いてエンジンの回転が上がりきる前にカットされてしまうので
高度が思うように取れないと嘆いていました。

機体はもの凄いスピードでほぼ垂直に上昇していき、エンジンカットと同時にエレベーターダウンが入り水平飛行に移行
します。



展開翼のチャンピオン機です。



地面に斜めに設置されたスターターボックスにてエンジンを始動します。



翼端を畳んだ、この状態で発航されます。



上空で水平飛行に移行した後に翼端を展開、3分の滞空に入ります。



3分でデサマライザー(水平尾翼自体を45度以上に跳ね上げ、かっくんかっくんしながら高度を下げるギミック)が作動
して、着陸となりますが、着陸点を把握するため、固定の双眼鏡が必須のようです。

今日の3m/s程度の風速でも機体は600〜1000メートルは流されるので、回収用のスクーターや電動自転車が置いて
ありますが、今回の会場でモトコンポが3台もありました。


F1B

こちらは今回一番人数の多かったF1B、ゴム動力ぐらいだーのスポットです。


 
他のグライダーからすると小振りに機体に大きな折りペラをゆっくりと回して上昇していきます。
こちらも3分でデサマライザーが動作する仕掛けです。



上昇に使用するゴムはこの様に巻いて筒状のカセットにセットされます。 そのカセットを機体に差し込んでプロペラを
回します。





こちら、不慮のトラブルで田んぼに不時着してしまったF1Bグライダー。 先日からの雨で、田んぼが底なし沼状態に
なっていて、不用意に踏み込むと長靴の無力さを思い知る事になります。

あぜ道から機体を釣り上げようと必死です。


F1A

動力、プロペラを持たない曳航グライダーです。 50メートルのラインによって曳航されます。



発航はふんわりと行われます。 この後、ラインが繋がったまま、手応えで上空のコンディションを探ります。 

フックはラジコンのグライダーのようにただのL字では無く、後端に可動式のロックが付いています。
は可動式でテンションが掛かるとラダーをニュートラルに、テンションが無くなると左に切れるようにギミックが仕込んであり、
上空を泳がす事が出来ます。



良い手応えを感じたら、助走を付けて思いっきりラインを引く事でフックが開放され、ズーム上昇もこなします。






 
競技の1ラウンドは55分と長く、その中で3分MAXを取れば良いのですが、回収に掛かる時間もあるので、それほど
余裕があるわけでも無いようです。

歩きではほぼ時間を使い切ってしまうようです。



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