平成29年度F3J日本選手権 2017.5.13〜14
2017.05.13〜14 上里模型グライダー場に於いて、平成29年度F3J日本選手権が 開催されました。 一日目の13日は降雨の為にミーティングのみとなり、翌14日に予選、 決勝とスケジュールを消化しました。 |
選手権一日目、朝6時50分頃に会場に到着しましたが、低気圧(沖縄が梅雨入りしたため、梅雨前線から伸びた)が 居座り、深夜からかなりまとまった雨が降り続いていました。 会場へ入る道も川のようになっていました。 集合場所が隣のグランド駐車場に変わると連絡が入り、会場を後にしました。 グランドの駐車場もご覧の通り、通路が川のようになっていました。 奥には前輪が脱輪して傾いた軽自動車が見えます。 集合した所で10時から、上里ゴルフ場のクラブハウスの会議室で受け付けとミーティング、お弁当をもらって解散と なりました。 |
二日目の14日は朝7時に集合して、8時からの競技開始に備えました。 風は1m/s程度の西風、足下は昨日の雨 で濡れていて、日照はありません。 雨が降る感じはありませんが、飛ぶ感じもしませんでした。 写真は上里Aチームの駐機場です。 綺麗に機体が並んでいます。 もっとも、競技が始まったらレーンの方に徐々に機体が移動してしまいましたけど。 1ラウンド目はほぼ全グループが弱背風でスタートしました。 F3Jでは15メートル毎にレーンが設けられ、同時発行に なりますので、両隣の機体との接触が怖いのですが、背風ですと、曳航中の機体の安定が悪く、接触が懸念されます。 私などは安全を最優先して、1〜2秒送らせて左右の機体の動向を見ながらの発航させました。 1グループ目はMAXを飛ぶ選手はありませんでしたが、雨で地面が柔らかくなってノーズが上手く刺さって、きっちりと 止まってくれました。 ここの所、上里は雨が少なく、地面が固くなっていて、練習ではほとんど刺さらなかったのです。 |
雲は依然多い物のの、風は順風になって、初期高度も高くなってきました。 気温も上がってきて、ハッキリとしたサーマル も出てきました。 曳航索は50号、60号、70号のそれぞれソフトタイプを用意しましたが、背風や無風では50号を。 弱い順風では60号 を選んで発航させました。 低い雲もまだまだ多く見られる空、雲に吸い上げられるように機体が上昇していきます。 着陸もF3Jの特徴があります。 1グループ6機が同時に発航していますので、着陸もほぼ全機同時に降りてきます。 他の機体に注意しながらも、秒数を読み間違えないように、真っ直ぐに降ろしてきます。 |
午前に3ラウンド消化し、午後の競技に入ると、雲も切れ始めて青空が見え始めました。 その頃から風も出始めて、 3〜5m/s程になりました。 曳航索は70号をメインに使うようになりました。 風もありますが、サーマルも良く出でいます。 午後のラウンドでは、ほぼ全選手がMAX近いフライトをしていました。 地面も乾いてきて、固い状態に戻ってしまいました。 刺す角度が浅いと弾かれて滑ってしまいます。 ツツーっと滑って 足に「コン」としてしまった選手も何例か見かけました。 これは得点が無くなってしまう、痛いミスとなります。 写真がありませんが、予選5ラウンドを行った所で、予選の成績の上位7名が決勝戦に駒を進めました。 6ラウンド目を 実施していれば、最低得点のラウンドを切り捨てる事ができるのですが、5ラウンドでは切り捨てがありません。 今季は1ラウンドでも低い得点があると決勝に進めないため、脱索(曳航ミス)や75メートル以上の場外着陸などの 失敗が命取りになり、今まで決勝常連だった選手が軒並み予選落ちしています。 決勝は16時から行われました。 決勝は15分MAXとなり、2ラウンドが行われます。 更に風が強くなってきて、機体運搬や決勝進出者の写真撮影では機体が風にあおられて大変です。 頭上くもはほとんど無くなりましたが、16時と言えば通常なら、「もうあまり浮かないから片付けて帰ろう」な時間帯 です。 風対応策として、私は軽いメイン機に200gのバラストを、重めの予備機に350gのバラストを入れてフライト に備えました。 上手くウエーブから切れ離されたリフトに乗れれば上がりますが、乗り損なうとズブズブと沈んでしまいます。 また、 風下に流すのも風が強いので流しすぎると戻って来られなくなるリスクが高まります。 私の1ラウンド目は中々上手く風に乗りきれずにいて、5分飛んだところでフライトを切り上げてリランチをしました。 リランチ後はポンと乗れたウェーブに乗り続け、上がりすぎる程の良い高度が取れました。 定点は時間ギリギリ で、しかもクルッと回って定点に近づくオマケが付きました。 2ラウンド目は更に渋くなり、風下にギリギリまで流した後にビビって戻して、8分程飛んでギリギリの高度で定点まで たどり着きました。 ここで波乱が...。 15分MAXなのでリランチ前に7分30秒を超えていたら、場外着陸になりそうな場合を除き、リランチはマイナスに しかなりません。 ですが、私が定点に向けて、来るか来ないかやきもきしているタイミングで、隣のレーンから「リランチ」のコールが 上がりり、私のランディングと同じタイミングで上がって行きました。 更に3つほど離れたレーンでは、私がジャッジペーパーにサインをしてからまわりを見渡した時にリランチのコール が上がって機体をハンドキャッチするシーンが飛び込みました。 何か意図があるのか、はたまた盛大な勘違いか... おかげで勝敗の読めない事態となったのでした。 |
競技委員長の宮川さんと陪審員の加納さんから成績発表と閉会の挨拶がありました。 選手権者には天田さんが。 自転車ならば、マイヨアルカンシェル。 国内チャンプの旗を掲げて遠征が出来ますね。 選手権者には 天田さん 第二位 青木さん 第三位 藤目さん 皆さん、おめでとうございます。 表彰台の左から、 4位 小洞さん 5位 木村 6位 木川田さん 7位 星島さん |
大会を支えてくれた役員の皆さん。 ありがとうございました。 会場で見かけた機体達 初めて見たカラーリングのXplorer2.5。 スエデッシュカラーですね。 使用する選手の多かったXplorer3(奥) とPikePerfection手前 かなりの勢いで刺しても壊れないヴィクセン。 カラーはオーナーオリジナル。 高高度でもよく目立ちます。 アイデアの機体スタンド。 |