平成29年度F5J日本選手権  2017.06.03〜04


 
2017.06.03〜04、上里模型グライダー場において、第一回目となるF5J日本選手権が開催されました。
参加選手22名が強風の檄コンディションの中、二日間の競技を戦いました。


 
F5Jの競技は、純粋な滞空競技です。 F3Jの曳航をモーターに替えただけではありますが、モーター性能による差を緩和
するために、モーターランは30秒のみ、初期高度は200メートルを堺として、上がりすぎれば減点、低ければ加点と言う
ルールが採用されています。

このルールを可能とするために、機体には高度計を備えたタイマーを内装しています。

写真は「ウエイティングエリア」と呼ばれて、呼び出された選手がフィールドオープンになるまでに居る場所になります。







機体は作業時間開始のブザーと共にモーターを回し、発航されていきます。 モーターパワーに任せて上昇させるのでは
無く、しばらくダウンを打ちながら走らせて、サーマルを感じたら上昇させるような戦法を打つ選手が多く見られます。



OKのアンジェリカですね。 ARF機でも大丈夫なのがF5Jですね。



一日通して風が強い競技一日目ですが、お昼前頃は幾分風も落ち着いて、飛びきる選手も多く見られました。



F3BやF3Jのように、刺すわけには行きませんが、それでも結構積極的にランディングしてきます。
定点のボーナス得点の換算方法しF3J等と一緒です。 

75メートル以上の場外着陸で0点になるのも一緒です。



バタフライを動作させると、主翼があり得ない変形をするのもF5J機です。 ハードランディングでカンザシ、逝っちゃい
ました。



出場機で一番多く見られたのはXplortrシリーズです。 2,2.5,3と見られました。



風が強すぎて出番が無かったアロハです。


 
Xplorerに次いで多く見られたのはPIKEシリーズです。 こちらは最新のDynamicです。


 

二日目は朝から絶え間なく強い風が吹いていました。
機体ホールドも大変です。





全機、ほぼ同時に発航して行きました。 風が強く、目指すポイントが限られるので、揃った感じになっています。





送信機に付けられたストリーマーが風の強さを物語ります。



他の機体達が早々に着陸していく中、2機でのデッドヒートが繰り広げられています。



もう少しで作業時間終了...と言う所で、2機揃って強烈なブローに捕まり、2機揃って場外着陸と言うオチが付きました。
真ん中少し下のいろが濃い部分がセンターから100メートルのラインです。



少数派のElectra2



コチラも少数のSupra−E


 
一日目に6ラウンド、二日目に3ラウンドを熟し、上位6名が決勝に駒を進めます。



決勝は作業時間15分で行われます。  瞬間で10m/sを超えるのがザラにある今日の風で、15分飛びきるのは
難しいので、開始の合図では発航せずに、様子見に徹する光景も見られました。

曳航競技と違い「リランチ」が出来ず、一発勝負になりますので、この様な作戦が取られます。






予選2ラウンド目の発航です。 Ultimaなどは強い向かい風の影響で、羽ばたきながら上がって行きます。



上空も荒れています。 クルッと失速して向きをかえてしまいます。



着陸もひっくり返ってしまう機体が多く見られました。  軽量機故、主翼が折れないか心配になります。



予選3ラウンド目の発航です。 先ずは一機だけ上がって行きました。



タイトなターンで定点に向かいます。



予選より更に強風になったコンディションの中、選手権者が決定しました。


 





選手権者は大逆転で勝ち上がった
篠原さん(PIKE PERFECTION)
第二位に大高さん(Supra−E)
第三位は永井さん(Xplorer2.5E)

に決定いたしました。

写真では永井さんがUltimaを持っていますが、競技ではXplorer2.5を使用していて、3選手とも、F3J用の主翼を
使用していました。



二日間競技を支えてくれた役員の皆さんです。



賞状を強風に飛ばされてしまうアクシデントも....


 

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