平成30年度 F3K日本選手権 2018.10.20〜21


2018.10.20〜21、上里模型グライダー場において、平成30年度のF3K日本選手権が開催されました。
今年度より、F3B日本選手権の日程と入れ替えて、一ヶ月早い10月開催となりました。 

11月開催の時は、寒かったり、風が強かったり、雨が降ったりと散々でした...

開会式などは前日、19日の夕方より行っているので、一日目のスケジュールは第一ラウンドからとなります。



機体交換所です。 機体交換はこの場所に置いてある機体しか認められません。 競技中、機体に不具合が出たり、違う
セッティングの機体が必要だったりで機体の交換が発生した場合、この場所まで不具合の出た機体を持って来て、別の
機体と交換となります。


 

競技一日目は定刻通り、朝8時から第一ラウンドが開始されました。 この時点の気温は15度ほどで、3〜5m/s程度の
強めの西よりの風が吹いていました。

泰一ラウンドのタスクDは、30秒からフライト時間を15秒ずつ延ばして最長2分まで行くタスクです。 一番長い課題タイム
でも2分のこのタスクは、早朝の第一ラウンド向けでもありますね。

ただし、前日の雨で下草もろもろ濡れている、風もある状態で、まだサーマルの発生も乏しいので、1分30秒より長い
課題では、達成出来ずにリトライになる選手もちらほら見えました。



去年までは選手が空いているジャッジを確保して競技に入るシステムでしたが、今年からはジャッジは予めランダムに
決められていて、ビブスに書かれた番号のジャッジが計測をするシステムに変更となります。





風もあり気温が余り上がらないので選手もジャッジも長袖を着ています。


 



2ラウンド目のタスクHの頃には風下のフィールドの境目あたりでサーマルも出始めました。 このタスクは4分、3分、2分
1分の各、課題タイムを達成しないといけません。 

2分以上のタイムになるとサーマルに乗る必要がありますが、あまり
サーマルを追って風下に流してしまうと、帰り道にはガストが待ち受けていてフィールドに戻れない機体も出ています。

機体回収に入る選手には可哀想ですが、時計は動き続けていますので、フィールドに機体を持ち替えるまでがロスト
タイムとなります。



同時投げのタスクCです。
前哨戦のF3K上里カップから、選手とジャッジのみフィールドに入れて、助手からのアドバイスが出来なくなっています。

他のタスクでは選手8人に助手とジャッジで24人フィールドに入りますが、タスクCでは選手とジャッジの16名だけです。



風は相変わらず強い物の、サーマルも出始めていて、3分MAXの3本勝負ですが、3本ともMAXを取る選手も少なく
ありませんでした。



早く降りてしまうと、最終の選手が降りるまで待っていなくてはいけなくなります。



この二日間、風下のポイントで良くサーマルが発生していました。 上里では、このポイントの他に、川の方など何カ所か
ポイントがありますが、この二日間通して、高確率でサーマルの発生が見られました。

トンビも混じってます。



午後になると雲が太陽を隠す事が多くなりました。 風は相変わらず3m/s以上吹いていて、厳しくもあります。
唯一BAMFを使う上代さん。 セッテイングに個性が出る機体なので、好き嫌いがハッキリします。





屈指のハードランチャー、平本さんの力強いランチ。 足下に拘りがあるとかで、ほとんど同じ場所からランチをしていました。



小雨がパラついた後に色々な場所から虹が見られました。 一日目の最終ラウンド、タスクGでは、第一グループと第二
グループが小雨の中でのフライトを強いられました。


 

二日目の朝7時です。 放射冷却もあって、一日目よりも気温が低く、現地到着時点で11℃しかありません。 ですが、
下草は乾いていて、全体的に乾いた感じです。

風は予報に反して相変わらず風は4m/s以上吹いていて、大会旗をはためかせています。

この写真はスマホで撮った物ですが、青が盛られて実際よりも綺麗に写っています。



朝一のタスクI。 風があって気温も低い。 MAXは200秒、3分20秒ですが、3分飛ぶのは至難の業のようでした。



低翼機VICEです。



お昼タイムでラジ技の取材がありました。


 
 
予選通過の8名の方々です。
下の段、左から、櫻井選手、上野選手、大島選手、栗田選手
上の段、左から、平本選手、平木選手、吉川選手、岸田選手

並びは予選の成績順、8人中5人が西日本勢です。
機体はプログレスが3機、スナイプが2機、フリッツ2が2機、ファイヤーブレードが1機です。 足の長いプログレスが人気です。

競技者全体を見てもフリッツ2を使う選手がスナイプを上回った感じがあります。 スナイプ2も何機か飛んでいましたが、
成績を残すまでには至りませんでした。



決勝は午後から、6ラウンドで行われました。 午後、競技が始まる頃には風が凪いで、サーマルもふんだんに発生、
全員MAXが続いて、中々点差が開きませんでした。



櫻井選手、キャッチアンドランチの瞬間。



スイスイと飛び回る感じのプログレス。



点差が開き始めたのはタスクEのポーカーあたりから。 良コンディションを見方に付けて、「残り全部=W(ダブル)」の
宣言で櫻井選手が一歩抜け出しました。



平木さんのFlitz2は水平尾翼を後ろに移動、更に片側を排除して非対称にしたスペシャルです。



フィールド端にイスを持ち出して、即席の観覧席が出来ていました。


 


表彰はシルバー賞から。 去年から始まった60歳以上の選手に表彰状が贈られます。

第一位 平木さん
第二位 上代さん
第三位 時田さん


皆さん、おめでとうございます。



選手権者は櫻井さんに決定しました。 櫻井さんは第一回F3K日本選手権での選手権者でもあります。
私も何ラウンドか助手をしましたが、判断の速さで空域を切り替えて良い所良い所へと機体を導く所はさすがと言わざるを
得ませんでした。

選手権者 櫻井さん
第二位  平本さん
第三位  大島さん


皆さん、おめでとうございます。



ジャッジ、運営に奮闘してくれた大会役員の皆さんです。 二日間お疲れ様でした。


 私は今回はHのゼッケンを付けて助手をやらせていただきました。 ジャッジより
いくらかは楽のようです。


[戻る]