2018年 平成30年度F3B日本選手権 2018.11.10〜11
2018.11.10〜11 上里模型グライダー場で平成30年度のF3B日本選手権が開催されました。 平成29年度の F3B日本選手権は雨のために中止となってしまったため、二年ぶりの選手権となります。 また、同じ理由で、世界選手権への派遣選手は今回の選手権の成績によって決められることになります。 前日に降った雨で下草が濡れていたのと、この時期にしては15℃と暖かい気温で朝7時頃のフィールドはご覧の ように幻想的な光景となっていました。 開会式などは最近の他の選手権同様に金曜日に済ませてあるので、8時に競技が開始されます。 この頃から風が 強くなり始め、平均で4〜5m/s、最高では7m/s程度の風が一日を通して吹きました。 風は強い物の、最高気温は20℃と過ごしやすく、サーマルは希薄でしたが、ウエーブをはじめとした色々なリフトが 次々とやってきて、滞空でもMAXが当たり前の様なコンディションでした。 風にたなびく大会旗、音楽と共に掲揚しました。 旗のたたみ方を教えていただきました。 選手40名、助手8名の48名の蒼々たるメンバー。 最近の他のグライダー競技では見られない豪華で大きな大会 です。 人気の理由には、タスクBやCなど、計測機材やジャッジなどの関係で、普段地元では出来ない競技の 成果発表的な要素もあるのだとか。 |
競技はタスクAの滞空から始まりました。 朝の渋いのに加えて強い風のため、上がって行った機体は、動くこと無く その場でジッとしています。 それでいて10分飛びきるのです。 西よりの風のため、着陸は東より進入になりました。 高度があると太陽が眩しく、低空で粘って機体同士の接触 もありました。 |
続いてタスクBです。 選手5人を1グループとしての競技です。 選手は5色分けがされていて、発航時には色旗を 掲げて発航のアピールをフィールドマネージャーとB面ジャッジに行います。 5機が同じ空域を飛ぶので、抜きつ抜かれつのレースのような感じになります。 低空になるに従って、見た目の速度も上がってきます。 ターンもバンクの深いものになります。 この掲示システムに情報が表示されます。 一番上に5色の音色を奏でるブザーがあり、それぞれの選手色に 合わせて違った音がなります。 A面、B面ジャッジのスイッチに合わせて仮想面の通過が選手に知らされます。 二段目はラップ数が表示されます。 一番下の大時計は作業時間が表示されています。 A面の様子です。 ジャッジが棒で担当する機体を追いかけて、ゲージに進入すると手元のスイッチを押します。 ゲージの前にはずらっと選手と助手が並びます。 一日目は午前に1ラウンド目のタスクA、タスクB。 午後にタスクCと2ラウンド目のタスクC、2ラウンド目のタスクA の2グループを消化しました。 |
二日目は朝8時から2ラウンド目のタスクAの3グループからスタートです。 一日目は朝から15℃と風は強い物の 気温が高かったですが、二日目は風は3m/s程度ですが気温は11℃と例年並みでした。 それでも充分な日照で、朝一番のグループからサーマルも出でいました。 連写したらズームから離脱の瞬間が写っていました。 |
タスクAの残り3グループを消化後、2ラウンド目と3ラウンド目のタスクBを続けて行いました。 私がいたA面ゲージからB面ゲージを撮影しました。 A面ゲージとB面ゲージのジャッジ同士はインカムで結ばれて いて、機体の動きを逐次連絡し合っています。 担当の機体を見失うのが一番怖くて、その場合、競技のやり直しとなってしまうため、ジャッジも真剣です。 タスクBの後には3ラウンド目のタスクAです。 ランディング画像3連チャンです。 高度の高いところのサーマルが希薄になり、低い所で弱めのサーマルが出ています。 小さな旋回の苦手なF3B機が 固まってセンタリングをしています。 中々見られない光景です。 このタスクAでは早めの空域移動が勝敗を分けました。 同じ空域に止まると、長く飛べない難しい条件です。 後1タスクわ残す、ここまで来ても、2位以下7位当たりまでの点差は100点ほどで、上位選手がこのタスクAで得点を 稼げませんでした。 2位以下で大きな順位の入れ替えが発生しました。 最後はタスクCで締めくりです。 タスクCはジャッジとしてゲージに入り、機体からめが離せないので写真は撮れません。 今回は私のカメラで加納さんにシャッターを押してもらいました。 ここは本部前にあるA面ゲージから150メートル離れたB面ケージです。 |
表彰式の様子です。 栄誉をたたえ合う選手権者の櫻井選手と第二位の川村選手です。 櫻井選手は10月のF3K日本選手権に続いての二冠達成です。 16時を回ったフィールドはすっかり日が陰ってしまいました。 F3Bでは6位までの選手にメダルと賞状が贈られます。 選手権者 櫻井尚人選手 第二位 川村選手 第三位 藤目選手 第四位 浅野選手 第五位 青木選手 第六位 小洞選手 皆さんおめでとうございました。 機体と共に。 中央、FS5 左、DEVICE 右、JAZZ 大会旗を降ろして日本選手権の閉幕です。 飛行機雲が夕日の輝いていました。 |