2025年  令和7年度F3B日本選手権 2025.05.17〜18

 
2025.05.17〜18、上里模型グライダー場において、2025年度のF3B日本選手権が開催されました。
東北から九州まで、全国から26名の選手が集結しました。

一日目の土曜日は、朝から雨降りで、天気予報では午後から雨が上がるとありましたので、各チームタープを張って雨の
上がるのを待っています。



ここの所、夏日になる事もある天候でしたが、雨の影響で最高でも19℃と気温も低く、日差しが無いのもあって、
ウインドブレーカーの1枚も羽織りたいフィールドです。







13時を回って、雨も殆ど感じない程度になった為、各チームがウインチの設営を始めました。



雨の問題は無くなりましたが、雲底の低さが気になります。 F3Bでは、ウインチ曳航で初期高度が300メートル以上
になる事もあり、雲底が低いと簡単に雲の中に入って見失ってしまいます。

機体捜索用に上里で導入したドローンが登場、上空の調査を行います。 ドローンの高度が100メートルを超えたあたり
から、モニターが殆ど真っ白、120メートルでモニターに「視界不良」のワーニングが出て、150メートルで地上から
ドローンが視認できなくなってしまいました。

これにより、一日目は終了となり、競技は二日目のみとなりました。


 
二日目の朝8時から競技が開始となりました。 一ラウンド目のタスクA、滞空競技から競技スタートです。
風はほぼ無風で気温は20℃、たまに日が差しますが、曇天です。













どんよりとした朝イチの滞空競技ですが、上空のコンディションはそれほど悪くはなく、上昇こそはしないものの、初期高度
を維持出来る程度のリフトがありました。





4/5の選手がフライトタイムMAXのフライトで、殆ど差が出ないタスクAとなりました。



続いてタスクB、距離競技です。 このタスクでは各チームが自前のゲージを立てて、選手はゲージの後ろに立って
操縦をします。
黄色チームが発航の合図を送っています。 発航の意思をコンテストディレクターとB面のジャッジに旗を振って伝えます。





ターンのタイミングを選手に伝えるコーラーと、ラップタイムを選手に伝えるタイムキーパーが最小メンバーです。



上里カップではチームがセルフでする事になっているA面のジャッジです。 日本選手権なので、専門のジャッジが
着きます。
ジャッジは、ゲージに張られた二本の糸が交差した所に機体が通過したときに、手元の通過ボタンを押します。



こちらはB面のジャッジです。 A面とB面のジャッジは互いにインカムで連絡を取りながら、機体を見失わない様に
していますが、機体が交差したり、頭の真上を通過したりと難易度の高いジャッジとなります。



A面から見たB面です。

 







高度が下がってくると、近い所でハイバンクターンをしていく様子に迫力があります。 レースでは無いのですが、
デッドヒートさながらの様子です。





木村は今年も「西宮システム担当」をしていました。 コンソールには、各チームの競技タイムやラップタイムが表示され、
これにより、ジャッジの通過ボタンの押し間違えが判ります。
表示板には作業時間とラップ数が表示され、通過ボタンが押されるたびに、5つの音色のブザーがなり、LEDがフラッシュ
します。


 
お昼過ぎに第一ラウンドのタスクC、速度競技に入りました。 このタスクは一機ずつ発航して、A面、B面間を2往復、
4ラップのタイムを競います。






平均速度、130km/hでのターンが迫力満点です。 最終ターンはかなり低い所でのターンなので、見ている方も
ドキドキします。
風も無く、湿度も高いコンディションでしたが、今大会の最速は、第二ラウンドの青木選手で16.40秒でした。


 
閉会式の様子です。 第一1ラウンドのタスクA,B,Cと第二ラウンドのタスクA,Bを消化し、順位が確定しました。



陪審員の莅戸さんから大会の成立が宣言されました。



天田競技委員長から成績の発表があります。





日本選手権では6位から表彰があります。



優勝者の呼び出しにいつものスタイルで表彰台に向かう櫻井尚人選手。






選手権者 櫻井尚人選手
第二位   青木選手
第三位   岩楯選手
第四位   児山選手
第五位   吉田直継選手
第六位   川村選手


皆さん、おめでとうございます。



一位、二位の選手の機体はPikePrecision2。 三位の選手の機体はFreeStyier6でした。



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