ランチング(ジャベリン=やり投げ方式)

ハンドランチグライダーを空に上げる手段です。
飛行の善し悪しの半分はこれに掛かっていると言っても過言ではありません。
機体を信じて全力を使って投げ上げます。

人それぞれの体には癖や個人差があるので、一概に”この方法”というのは
ありませんが、”これはちょっと...”と感じる所をふまえて説明いたします。

まず機体のホールドですが、ハンドランチグライダーの機体は要所以外はとても
華奢に出来ています。
指先を立てて握るような事をすれば胴体は確実に壊れてしまいます。
局所的に力を加えずに機体を確実にホールドする手つきを研究しましょう。

テイクバック
テイクバック時には出来るだけ肘を伸ばしましょう。肘が曲がっていたり、また
曲げた肘が下がっていたりするのはあまり良くありません。
肘を曲げてテイクバックすると腰が回り、機体は投げ上げる方向とは違う方向を
向くことになります。

このままランチすると真っ直ぐに投げ上げることは難しく、テールを振りながらの
上昇になってしまいます。
お尻一振り1〜2メートルはロスしていそうです。
さらに肘が下がっていると尾翼を頭にぶつけ、機体を壊してしまう事もあります。

肩や腕だけの力で投げようとすると、肩に多大な負担が掛かります。
軸足を深く踏み込んで、体を弓なりに反らすようにして”投げ出し”ます。
軸足を踏み込むために軽く助走します。
ホールでもバーでも腕を振り下ろす前に指から機体が離れなければなりません。
最後まで指が残っていると機体を投げおろす事になり主翼に負担をかけ、最悪の場合
主翼を壊すことになります。



慣れてくれば、全力で助走して初速を稼ぐことも可能です。
一日投げて肩や肘ではなく、軸足やお尻、背筋が筋肉痛になればフォームも完成に
近い?でしょう。


撮影 Tsuneさん

重い機体と軽い機体
一般的に重い機体の方が高く上がります。また、重い機体の方が肩に優しいと私は
感じています。
重い機体が高く上がるのは機体の持つ重量がエネルギーになるからです。
逆に軽い機体を同等に高く上げるためには、重い機体の重量相当の初速
(速い腕の振り)を機体に与えてあげる必要があります。

実は、この速い腕の振りというのがくせ者なのです。

ランチをするときに一番重い物は何を隠そう自分の”腕”で、これを速く振ると言う
行為は遠心力により肩の関節に相当の負担をかけると思われます。
肩関節に負担を極力掛けないために普段からの肩周りの筋力増強関係のトレー
ニングや、上半身や手首のスナップを使ったランチスタイルを見つける必要があり
ますね。

星 飛雄馬はこれで...野球をやめました。




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