機体の制作

ハンドランチグライダーの制作はさほど難しい物ではありません。
振動や油には無縁ですし、防水も必要ありません。
力のかかるポイントは強く、それ以外は極力軽く仕上げます。


バルサキットのカバーリングについて。

カバーリングはオラライト、ミラクルフイルム、クラフトるうむ製ウエット
フイルムなどが適します。
前者2例がドライフイルム(熱により接着するタイプ)後者がウエットフ
イルム(裏紙を剥がすと張り付くタイプ)です。
これ以外のフイルムは重いですし、温度を高くしなければ満足な収縮
が得られないので使用は難しいと思います。 特に、スチロールコア
翼のコア部分やゴム糊を使った場合は接着剤が熱に弱いですので
高温が必要なタイプのフイルムは使用不可です。

ドライフイルムは温度を上げすぎないのがポイントです。切れ端をア
イロンに置いて、収縮が始まる手前の温度で貼ります。
裏の糊はその温度でも充分に接着力を発揮しますし、収縮をさせな
いので変形がほとんどありません。
スチロールコア翼の場合ウエットフイルムを貼るのが一般的ですが、
私の場合色が無いのが寂しいと言うことと、数をこなした経験から変
形させずに貼れる言う自信からオラライト貼りを行っています。

この位から始めます。

温度が高すぎです。
リンケージ
ハンドランチグライダーのリンケージには、0.6oから0.8oの細い
ピアノ線を使う方法と、丈夫な釣り糸や細い金属ワイヤーを使う方法
とが一般的です。
最近はより軽量なワイヤーリンケージが多くなってきました。

完成機の製作
シャーレ翼SAL機などの製作では、メカ積みと尾翼周りの作り込みで
全てが決まると言っても過言ではありません。
エレベーターとラダーのリンケージには適材適所な材料を使い、強度
と軽量化に努めます。

エレベーターとラダーのリンケージに0.8ミリのピアノ線を使えば、
リンケージはしっかりしますが、ただでさえ長いブームに重いピアノ線
を使う訳ですから重量増は当然出てきます。 後ろが重くなれば、
SAL機ではその2倍のノーズバラストが必要となりますし、ブーム周り
が重くなれば慣性でブームが折れやすくなり、バラストが増えたノー
ズも同じく慣性で折れやすくなります。

ピアノ線は細くしても、アウターチューブの固定をしっかりすればリン
ケージもしっかりします。  ピアノ線は0.8ミリが0.4ミリになれば、
重さは1/4になりますし、ラダーをPEラインにするなどすれば、更に
軽くすることが出来ます。



ただ、SAL機では各舵への負荷が大きいですので、柔なリンケージ
は事故の元です。


エルロンサーボは出来れば胴体に内装した方が重量面でも、ランチの
時の挙動の収束の点でも優れます。 ですが、工作が細かくなり、また、
搭載出来るサーボも限られてしまいます。

特に競技とかを意識しないのであれば、主翼にサーボを搭載するのも
一手です。 フォーム翼なら、サーボの型にフォームを掘って、テープ
止め充分持ちますし、シャーレ翼なら、サークルカッターで主翼を丸く
切り取り、切り取った物にサーボを取り付けて、元に戻すなどの比較的
簡単な工法も考えられます。



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