PROGRESSの修理 2 


キャノピー開口部の亀裂も断裂面を針などで突いて整え、低粘度瞬間接着剤を流して接着します。 接着後に表面が
平らになるようにサンディングします。



裏側は平米47gのマイクログラスを中粘度瞬間接着剤で貼り付けて補強をします。 この機体は3Dプリンター製の
サーボベッドがフレーム状に入っていて、かなり強度があるので、瞬間接着剤だけで充分です。



反対側のクラックも同様にして修理します。



エアブラシでプラモデル用のクリアを薄く吹いてつや出しをしおきます。 ブームは修理に関係無い他の部分も肉厚
が薄く、あまり削りたくはないので、磨かずに塗装処理としました。



ブーム部分の仕上がりです。



キャノピー後部の仕上がりです。


キャノピー中央部の仕上がりです。


 

主翼の修理に際して、プレス用の道具を用意します。 4ミリベニヤにM6*100の長ボルトを立て、スポンジを
両面テープで貼ってあります。
スポンジ面を合わせて組合せ、蝶ねじを締めることで加圧出来ます。



一般に売られているノズル付きシリンジ(注射器)のノズルは先端が平らになっていますが、、切削砥石で研いで針に
仕上げます。 こうなると完全に注射器なので取り扱いは注意です。



クリアファイルを切ってマイラーを作ります。 離型ワックスで離型処理をしておきます。


 

注射器で5052を脹らんだ表皮の内側に注入していきます。 中のロハセルごと固めてしまう作戦です。
怪しそうな所は全てお注射をしておきます。 裏面も同様に5052を注入しておきます。

溢れた部分は、アルコールを使って綺麗に拭き取っておきます。


 


マイラーをマスキングテープで仮止めして、その上からプレス機で加圧します。 この状態で24時間放置します。


 
24時間後にマイラーを剥がした上面です。 膨らみは修正されています。



下面の膨らみ、クラックも修正されています。 針穴は残っていません。


 


メカ類を全部戻して、体重と重心位置を測定します。



これは、機体製作時の物ですが、2グラムの増量、重心位置は少し前になりましたが、テストフライトの結果、
調整は不要でした。



[戻る]