INFINITY EVO F5J 主翼の製作 1


この機体には、メーカー製作時にIDSが動翼に組み込まれていて、ユーザーはサーボの搭載からの工作になります。

IDSのサーボ側のリンケージロッドとサーボホーンの接続ピンは先端加工のされた一本物(写真左)ですが、工作時
には何回かサーボを取り外す事がありますので、外しやすいピンを作っておきます。
素材は1ミリのSUSピアノ線です。


 
このように出ている所をマイナスドライバーなどで起し、ラジオペンチで引っ張る事で簡単にピンを抜き取る事が
できます。



サーボホーンが数種類付属します。 フラップは大きな舵角が欲しいので、出来るだけ大きなサーボホーンを使いたい
のですが、この機体は通常と逆で、ヒンジ寄りにホーンが来るように作り込まれています。

そのため、大きなホーンが使えず、下から三つ目のホーンを使用しるしか選択肢がありません。



サーボホーンの精度が悪くて、スプラインにホーンを押し込むのに大変苦労をしました。 また、ベアリングも
そのままでは入らず、軸の部分を削って調整する必要がありました。

サーボホーンはニュートラルより158μsずらしてあります。



更に、サーボをベースに挿入したところ、取り付けねじ部とベースの間に隙間が出来てしまいました。

締め付ける事も出来なくはありませんが、明らかに斜めに付いてしまい、ベースの底面よりサーボがはみ出して
しまいます。



3ミリのワッシャーを入れると丁度隙間が埋まるので、ベースにワッシャーを瞬間接着剤で接着しておきました。



サーボを取り付けた状態で、底面をサンディング、接着面を平滑にします。


 
左が処理前、右が処理後です。  この製品は何回か使っていますが、結構「ヒケ」があってそのままでは接着不良
を起こしそうです。



主翼の接着面をサンディングしておきます。 繊維やゴミなどが樹脂に練り込まれていたり結構デコボコしています
ので、平らにしておきます。



さらに、硬化促進剤を染みこませたウエスで接着面を拭いておきます。 瞬間接着剤の硬化に時間を掛けると、
主翼表面に歪みなどの影響が出てしまうのです。



サーボベースの接着面も硬化促進剤を染みこませたウエスで拭いておきます。

この時に使用している硬化促進剤は、ロックタイトの712です。



動翼のニュートラルを合わせてサーボを158μsずらした値で固定、サーボベースの四隅のみ僅かな中粘度
瞬間接着剤で仮止めします。

瞬間接着剤塗布後は直ぐに硬化促進剤を使って硬化させます。 この時の硬化促進剤はボブスミスの硬化促進剤
を使います。



一度サーボを外し、サーボベースの周囲全周に中粘度瞬間接着剤を流します。 こちらもボブスミスの硬化促進剤
で直ぐに硬化させておきます。



機体がF5Jバージョンで柔いので、サーボの負荷を下面スキンにも持たせる事にしました。
マスキングをして、サーボベースと下面スキンの間にマイクロバルーン入り5分エポキシを充填して接着します。



硬化した接着部分です。



サーボを納めてコードを束ねます。 


 



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