Flitz2のノーズコーン複製

 
壊れてしまったノーズコーンの複製の依頼を受けました。  手元にFlitz2の同型機がありますので、ノーズコーンの
採寸を5o刻みで行って、図面を起こしました。

プリントアウトした図面を型紙にしてスタイロフォーム左右に貼り付けて、平面形を切り出します。



平面を切り出したスタイロフォームの上下に、同様にして作った型紙を上下に貼り付けて立体を起こします。



削りすぎないように注意して、コーンの形に整形します。  これを使い捨てのメス型にして表面にガラスクロスを
積層します。


 


スタイロフォームの目を潰すためにジェッソを使います。 画材屋さんで取り扱っているもので、本来は油絵などの
キャンバスの下地に使う画材です。



塗って乾かし、サンディングを3回ほど繰り返しました。



そのままでは表面が粉っぽいので、クリアラッカーを吹いておきました。
クリアラッカーが硬化後、離型ワックスを塗っておきます。


 
表皮になる80g/dm2のガラスクロス2プライ分と首の部分の補強になるカーボンUDを準備します。
2プライでは少し柔い感じでした。 3プライした方が、後の作業も楽だったと思います。



ガラスクロスにスプレー糊を吹いて型に巻き付けていきます。 先端部分の重ね代が大きくならないように、
切れ込みを入れて重ね代が5o程度になるようにガラスクロスを切り取っていきます。



5052を塗りつけてから、10o幅程度に細く切ったストレッチテープを、先端をまたぐように放射状に4本掛け、
下に引っ張るようにテンションを掛けます。

次に、先端かららせん状に下に向かって細く切ったストレッチテープを巻いていきます。


 
24時間硬化させて、ストレッチテープを剥がしました。



やはり、型はスポンとはぬけてくれず、型は崩して取り出す事になりました。



メス型の抜けた製品です。 ストレッチテープのデコボコがあります。



ストレッチテープのデコボコをサンディングして削り落とします。 この時に中に型があったらもう少しやりやすかったと
思います。



元のノーズコーンに合わせて、裾を切り落とします。



胴体に被せてみて、不具合を確認します。 スポッとはまりました。



削りすぎて薄くなるといけないので、取り切れない表面デコボコはパテで埋めて均す事にしました。



パテを削り落とした状態です。



下のパテが透けてしまうので、白サフを吹いてサンディングを2回ほど繰り返しました。 



缶スプレーでホワイトを吹いて納品しました。



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