Micro X−ray 調整とフライト


全備重量124g(主翼64g 胴体60g)で完成しました。 ノーズバラストは搭載
していません。


重心位置は前縁から54ミリ、黒く見えるスパーのすぐ後ろになります。
この手の機体にしてはかなり前重心ですが、小さな水平尾翼の事を考えての
位置です。


実際にグライドテストをした結果、重心位置と取り付け角は問題無かったようで
ふわっと浮き上がるようにグライドしていきました。 ラダーもそこそこ効いて
います。 通常ランチで飛ばす限りはとても良く浮くという印象でした。

続いて軽くサイドアームで投げてみましたが、軽く投げたにもかかわらず真横に
向いてウイングオーバーの状態になってしまいました。 ラダーを右にプリセット
してみましたが状態は変わりませんでした。
メーカーサイトのムービーも投げた直後は真横を向いていましたが、同じ状態
です。
明らかに垂直尾翼容積が不足しているようです。

ちょっと不格好にはなりますが、手っ取り早く垂直尾翼容積を拡大する手段として
動翼面積を増やすことにしました。
もったいないですがシャーレの動翼をスキンヒンジから切り離しました。


面積を拡大した動翼はOHPシートのヒンジで固定しています。 追加したバルサ
製スパーにヒンジが刺さるので取り付けはあっという間でした。

これで、計算上の垂直尾翼容積は0.22から0.30に増えています。
通常サイズの機体ではまだ小さい数値ですが、慣性が少ないのでなんとかなる
と期待しました。

シャープだった垂直尾翼がフグのヒレみたいになってしまいました。
水平尾翼の平面形で作り直しても良いかも知れません。 その場合、垂直尾翼
容積は0.37になりますから、安心してランチが出来ると思います。



拡大したサイズは大当たりで、僅かなプリセットで真っ直ぐに上がるように
なりました。 真横になって上がったのが嘘のように、高度も取れるように
なりました。

飛行速度は速めではありますが、動翼拡大の副産物で舵も良く効くようになって
小さい旋回も出来ます。 機体が軽量ですので、リフトに対しての反応は通常
サイズの機体の比ではありません。
リフトの乗り継ぎも容易ですので、大きめな沈下を補ってお釣りがきます。

何回か飛ばしているうちに、前側のネジ穴がおバカになってしまいました。
良く見ると後ろ側にはM2の金属製のナットが埋め込まれていますが、前側には
ありません。 そう言えば作業机にナットが一個転がっていました...。
作業中に外れてしまったのかもしれません。

エポキシを盛ってネジを切ってみましたが、すぐにナメてしまうので、サイズを1つ
上げてM3にしました。


このサイズならナイロンのボルトが手持ちにあります。 ナイロンなら負荷も分散
して、ネジ穴だけナメる事も無いでしょう。


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