SHADOW主翼の製作 1
この手の機体の組み立てで、避けては通れないのがコネクター製作です。 中には、ワイヤーハーネス一式付属する機体もありますが、ほとんどの場合は自分 で作らないとなりません。 最近はコネクタの組み立てキットも各所からでていますが、しっかりとしたツール で確実に圧着します。 圧着後は引っ張ってみて、機械的な強度も確認しておき ましょう。 コネクタをハウジングに挿入して導通試験をしたら、首の部分にセメダイン スーパ ーXを盛っておきます。 抜き差しをするコネクタは特に有効ですが、圧着部分から リード線が断裂するのを防いでくれます。 こちらは主翼と胴体をつなぐコネクタで、D−SUB9ピンコネクタを使っています。 SHADOWではハンダ付けタイプが付属していますのでそのまま使用します。 このコネクタの作り方はまず、コネクタ側のピンにハンダを少し盛っておきます。 また、リード線も3ミリほど皮を剥いて心線を撚ってからハンダを付けておきます。 保護チューブを被せてからピンをコテで熱してハンダが溶けた所を見計らってリード 線を差し込み、コテを外して冷めて固まるのを待ちます。 ピンの受けは樹脂ですので、熱する時間は最小(1から2秒)に止めましょう。 完成した一機分のハーネスです。 |
サーボを主翼に取り付ける為の「耳」です。 一般的にはサーボは主翼にマイクロバルーンを混ぜたエポキシ接着剤などで直に 接着してしまう物ですが、きむらクラフトでは耳を使ってサーボを簡単に脱着できる ように取り付けています。 耳は6ミリ厚のベニヤに5*6のヒノキを組み合わせた物です。 サーボの厚みが カタログ値で10.8ミリですので丁度良い高さになります。 サーボは「耳」4ミリ程度まで切って幅を詰めてあります。 最終的には画像の様に 1ミリのFRP板を渡して抜け止めにします。 |
コントロールホーンです。 付属しているのは下側に写っているものですが、切り欠きが少なくアジャスターが 干渉するために切り欠きを削り下げて、ネジの部分をカットしています。 この機体にはコントロールホーンを取り付ける雌ねじが埋め込まれていますが、樹 脂が流れ込んで半分ほどふさがっていました。 ドリルで周りをさらって、M3のタップでネジを切り直しています。 |
エルロンの部 コントロールホーンの出る穴を加工します。 ホーンを仮止めして、アジャスターとロッドを接続して動きを確かめながら穴を広げ ていきます。 幅を5.5ミリと書いてありますが、これはピンを抜き差しするタイプのアジャスターを 使う時のサイズです。 開いて取り付けるタイプのアジャスターでは、開いたときの 逃げの分、更に削り広げる必要があります。 同時に貫通穴も当たるところを削り広げて調整しながら仕上げていきます。 後縁はバルサですので、削りが終わったら低粘度の瞬間接着剤をバルサ目に染み こませておきます。 ホーンのネジ部に5分エポキシをつけてからしっかりとねじ込みます。 |
「耳」を接着します。接着面はカーボンとグラスで補強された所ですが、接着面はサ ンドペーパーでしっかりと荒らしておきます。 離型剤が付いている可能性もあり、 最悪サーボの脱落もありえます。 サーボに離型処理をして、サーボをゲージ代わりに使います。 耳に5分エポキシを塗ってサーボホールに沈めます。 5分程度して、接着剤が硬化 を始めたらサーボを取り外します。 接着を確実な物にするためと不可を分散するために、前側の耳はスパーに接着 します。 見づらいですが、サーボが取り外しやすいようにセロテープで「つまみ」を付けてあり ます。 この様になりました。 |