Blaster1号機 主翼の修理


飛行中にランチで上がってきた他の機体との接触で、右主翼を破損してしまいました。
相手機の主翼が下から突き上げる様に当たったようです。

下面は前縁部分がザクツ、エルロンに向けて折れ跡が付いています。


上面は下から突き上げた様に破損しています。

ここまでくると、つぎはぎでの修理は無理ですので、壊れた部分をそっくり置き換える
修理方法で直します。


翼中央付近にも翼端を持ち上げられた為に出来たシワが入っています。
この部分は幸いにもシワだけで、スキンの浮きや心材のバルサ断裂もありません
でした。

せっかくの神様のサインを消さないように修理しないといけませんね。

ザクツした部分はバルサの潰れたり裂けたりした部分を綺麗さっぱり切り取ってし
まいます。
なるべく直線になるように切り取れば、修理も楽ですね。

また、口を開けた機会に、しわの寄った部分の内部の心材バルサの状態とスパーの
点検をしておきます。
今回はスパーは無事で、しわが寄った部分も裏面までは影響していませんでした。

この機体のスパーはスタイロフォームをカーボンチューブで補強したものですので、
瞬間接着剤がスパーに付かないよう、注意が必要です。 スパーの芯のスタイロ
フォームが溶けてしまい、極端に強度が落ちてしまいます。


ざっくり切り取ったところに、こちらもざっくり大まかにバルサを貼り付けます。
4ミリバルサの軽い物があったので、切り口がピッタリと合うように成型して瞬間接
着剤で貼り付けました。




ざっくりとカッターで削って成型した後に、周りにマスキングテープを貼り養生をして、
このテープ面をガイドに前縁のRに合わせてサンディングします。

剥き出しのバルサ面にマイクログラスをエポキシ樹脂で貼ります。
樹脂の染みこんだマイクログラスを翼面に馴染ませてから、サランラップを被せ、
マスキングテープでテンションを掛けてパッキングします。




サランラップでパッキングしたので、硬化後の表面は何もしなくてもピカピカになって
います。

シワになってしまった部分、(下面と翼中央部の上面)には水を垂らして指で擦り
つける事でピンホールから心材のバルサに水を染みこませます。

あて布をしたアイロンでジュッとすれば、ある程度の回復が望めます。 その後、水分
が完全に乾燥したら、低粘度の瞬間接着剤を染みこませて補強をします。

瞬間接着剤は一度染みこませてから一旦時間を置き、硬化を確認してからもう一度
染みこませてみます。
染みこまないようならそこで終了、更に染みこむ様ならば、もう一度時間を置いて
染みこませるようにして補強をしていきます。

缶スプレー色を合わせるのは難しいですが、マスキングをして軽く塗装しておきます。

缶と缶を合わせて調色する技をラジコン技術2008年1月号で知りました。 知って
いればクリアーブルーを作って塗ったんですけど...

エアブラシがあれば尚良いですね。


上面もバルサ色の部分を除いてマスキングして、白の缶スプレーで軽く塗装して
おきました。

上面の白はそこそこに塗れますね。


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