Majo胴体の製作 2


水平尾翼は前縁をほどよくトリミングします。
ほどよく...と書きましたが、コアが出てきてしまう直前まで頑張って前縁を修正します。
手にした状態の水平尾翼は前縁が尖った状態でしたが、実際のHT22とかHT23とかの翼型を見ると、
翼圧の割にかなり前縁半径の大きな形をしているんです。 この前縁半径の大きさが性能を大きく左右
しますから、前縁と相談しながらトリミングしていきます。

水平尾翼の取り付けには接着の他に、カーボンロッドのアンカーを配置しますので、その土台を作って
あげます。 水平尾翼の裏面のみに2ミリ程度の穴を開け、L字に曲げたピアノ線を使って中のフォーム
を掻き出します。  丁度後ろ側がスパーに掛かる位置なので、スパーにも一働きしてもらいます。

直径5ミリ程度の空洞が出来たらマイクロバルーンを混ぜた5分エポキシを充填します。


パイロンを水平尾翼の形状に合わせて加工します。 また、水平尾翼の方も接着部分の脱脂をして
表面を荒らしておきます。


接着には5分エポキシを使います。 パイロンの接着面は縦目のバルサが出ていて接着が弱いので、
接着面に指で接着剤を擦り込むように塗り、水平尾翼の接着面も同様に接着剤を擦り込むようにして
接着力を増します。
とは言っても、表面の薄いグラスの層と申し訳程度のスパーがパイロンと接着されるだけですから、大
した事では無いですが。


垂直尾翼も水平尾翼同様に前縁を仕上げます。
垂直尾翼自体には厚みがありそこそこの剛性は持っていますが、着陸の際にペグを引っかけてのグラ
ンドループではザクツの危険性があります。

Radinaから始めたフォーム尾翼の補強方法をこの機体でも採用する事にします。 スパーになるカー
ボンキュアシートを短冊状にカットし、表面を良くサンディングしておきます。

片側のスキンとフォームのみに切り込みを入れ5分エポキシを塗ったスパーを差し込み、離型処理をし
たマイラーシートを乗せ、重石をしたまま硬化させます。


スパーがしっかりと垂直尾翼に入り込み、表面には出っ張りが出ていない状態に仕上がりました。
ブームとのフィッティングで垂直尾翼に跡がついてしまいました。

1ミリのカーボン板からエレベーターとラダーホーンを切り出します。 このカーボン板はF3J機Graphite
2を作ったときに出た廃材です。


エレベーターホーンを5分エポキシで接着します。 下面のスキンとコアをカットし、ホーンを差し込みます。
接着は上面のスキンと下面のスキンにしっかり接着するようにします。

接着剤でフィレットを作るので、切り込みの周囲を軽くサンディングしておきます。


養生したマスキングテープを接着剤が硬化し始める前に剥がせば、綺麗なフィレットになります。


ラダーホーンもエレベーターホーンと同様に接着します。

ラダーにはエレベーターリンケージのリターンも接着します。
リターンは5ミリのカーボンロッドを切った物で、外径が大きければその上を滑る糸の抵抗も少ないで
しょうし、糸のテンションにも耐えてくれるでしょう。


養生を取れば終了です。 エレベーターのリンケージは見えている面から反対面に回ってブームの中に
入る為にリターンはこちら側に出っ張っています。


サーボベッドを製作します。
4ミリバルサの表面にカーボンを貼り、強度を増します。 ポッドの補強も兼ねている為です。
エルロンサーボが縦並び、エレベーターサーボとラダーサーボが横並びになるように加工してあります。


裏面にはネジ受けに0.5ミリのFRP板を接着してあります。 ポッドに合わせてサンディングしていたら
裏面が真っ黒になってしまいました。

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