Majo−Voodoo 胴体の製作 1


ポッドにはブームと航空ベニヤの主翼受けが接着されていました。 ただ、接着後のはみ出た樹脂
が美しくありませんでしたので綺麗にしてあげましょう。


ポッドがケブラー製ですので、削りすぎて繊維が出て毛羽だってしまうと始末に負えません。
削りすぎに注意しながら不要な接着剤を削り落としました。




ポッドの開口部が狭く作られています。 強度を確保するためにはこのままの方が良いのですが、
このサイズでは受信機を入れるためにかなりサーボ類を後退させる必要が出てきてしまいます。

クリスタル交換だけならばそれほど神経質になる必要も無いかと思いますが、きむらクラフトの場合
CR2の電池を定期的に交換しなければならないのでそれなりの開口部が必要となります。

と、言うわけで、前後方向の切り欠きを広げてあげました。 開口部拡大後の前後長は125ミリで
前作のMajoと同じサイズになっています。


シミュレーションに沿ってサーボマウントを製作しました。 サーボの回りを取り囲むプレートは1ミリ
の航空ベニヤ、仕切りは5ミリバルサ、ベース(底部)は8*5のヒノキです。 ベースのヒノキ角材は
ポッド底部に合わせて丸く削ってあります。

エレベーター、ラダーサーボが向かって左側で並列、エルロンサーボが右側で直列です。 エレベー
ター、ラダーサーボがエルロンサーボより3ミリほど高く配置されます。

グラステープなどでサーボを巻くのとほぼ同じ事ですが、サーボのサイズピッタリに作る事でネジ部
に掛かる力を分散させる事が出来ます。 ですので、ネジを受ける仕切り部分はバルサで充分なの
です。

要所はマイクログラスを瞬間接着剤で貼って補強しています。


ネジ穴は1.5ミリの下穴を開けた後にサーボ取り付けネジをねじ込んでネジ跡を付けた後、瞬間
接着剤を染みこませて補強しています。

今回使用したTS1002はサーボの底部にギヤシャフト受けの出っ張りがありますので、ベースに
「逃げ」を加工してあります。


サーボを乗せてみました。 取り付けネジは付属の物ではなく、IMのキャノピーネジです。
2ミリのトラス頭、首下8ミリのタッピングで、マイクロサーボの取り付けには重宝しています。

エルロンサーボの「耳」は向かい合わせになる耳を半分に切って、一本のネジで止められる様にし
てあります。


サーボマウントをポッドに納めてみました。 ポッドの開口部の縁に黒い点が打ってありますが、
この点が私が使用する受信機を出し入れが出来る限界点です。

後ろ側のサーボの取り付けネジがポッドに隠れてしまっていますので、サーボマウントは接着せず
にネジでポッドに固定する事になります。

主翼に開けた穴位置を写して、胴体側の穴位置を決定します。

前側の穴予定地が補強の後端ギリギリになってしまっています。 本来ならここに木ねじ穴を加工
するだけでいいのですが、この位置に木ねじをねじ込めば、間違いなく補強が割れてしまうでしょう
から、何からしらの工夫が必要です。


主翼にオーバーラップするフェアリング部分は切りっぱなしだったので角を落として、主翼前縁に合
うように成型しておきました。


Majoで使ったアルミ鬼目ナットを使い、ボルト止めにする事にします。 

Majoで使ったのはM4のものでしたが、M4の鬼目ナットを入れるためには7ミリの下穴を開ける
必要があります。  スペースが限られているので、今回はM3の鬼目ナットを使います。 こちら
なら5.5ミリの下穴で済みます。

鬼目ナットには六角レンチが入るように加工されていますので、六角レンチを使い、一度鬼目ナット
穴にねじ込んでネジを切っておきます。

その後、その六角ネジの部分はカットしておきます。


ポッドのネジ補強部分は堅木が埋め込まれていました。 ドリルの刃を取り替えながら、少しずつ穴
を広げるように5.5ミリまで穴を広げます。

ステップドリルを使うと楽です。


鬼目ナットにM3のボルトを通して、鬼目ナットには5分エポキシを塗ってからポッドにねじ込みます。
ボルトで前後左右の傾きを調整します。


接着剤が硬化後ボルトを取り去り、はみ出た部分を削って調整します。


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