Majo−Voodoo ランチペグの交換


2009年の競技デビューの時にペグがぐらついたのでペグ周辺をカーボンクロスで補強まで施しましたが
薄い翼端と棒ペグとの相性が悪いらしく、その後もラフな投げ方をするとペグがぐらつく事象が出ていまし
た。


棒ペグのペグ回りは、マイクロバルーンエポキシを充填してあります。 他の機体ではこの工法で充分な
強度が確保されているのですが、この機体の場合は翼端が極めて薄く出来上がっているので、補強が
充分に仕事をしてくれません。

対して板ペグの工法では、カーボンロッド等を翼端にペグを貫通させて埋めこみますので、ペグ周辺だけ
に力が掛かりません。 

この機体には板ペグの工法の方が合っているようです。


ペグはStobelに添付された来た物です。 指の掛かる部分が絞られた形状をしています。
ただ、このままでは大きすぎます。


全長を42ミリに詰めて、角を落として整形した物です。

ちなみに、見えている方が指の掛かる方で、胴体側を向きます。


色々なペグの形状が現在使われています。 それぞれ長所、短所がありますが、一番は慣れと相性だと
思います。

今まで付けていた棒ペグと幅の狭い板ペグは基本的に同じ様な特性を示します。 
機体は指先の動きにあまり影響を受けず、指先を使った最終加速などのワザは使えません。
その半面、外乱で機体姿勢が乱れても、ペグ回りで吸収してしまいます。

幅広の板ペグは機体の動きをペグである程度コントロールする事が出来ます。
指先の一ひねりなどのワザが出来ますし、負荷が分散しますので指が痛くなりません。
その半面、外乱などの予期せぬ機体の動きはペグではなく、指もしくは手で吸収しなければペグ回りや
主翼を壊してしまうこともあります。

私の場合、昔からの感覚でやっていますので、ある程度指に負荷が掛からないと力の加減が出来ない
ので細身の板ペグをチョイスしました。

Blaster3号機で使ったZペグが思いの外違和感が無かったと言うのもあります。


マスキングテープで養生をして、今までのペグを取り去ります。 今までのペグから前方に新しいペグが
入る穴をリューターで削り広げます。

補強に充填したはずのマイクロバルーンエポキシがぽろぽろと出てきてしまいました。


1.2ミリのカーボンロッドがこのようにペグを貫通してコアに刺さります。

本当は、カーボンロービングの補強に沿った方が良いのかも知れませんが、主翼の長手方向から角度
が付いてしまうので補強の意味が薄れてしまいます。

翼端部分はカーボンが積層されていて固いので、リューターで穴を開けます。


補強の1.2ミリカーボンロッドの先端を四角錐に削り、コアはこれで掘り進みます。

一気にコアに突き刺さないで、ロッドを回転させながら刺したり抜いたりを繰り返しながら刺していきます。


まず、コアに明けた補強ロッドが入る穴に樹脂を充填します。

プラパイプに瞬間接着剤のノズルを付けて、出口から樹脂があふれて来るまで注入します。
ちなみに息で吹き込んでます。

残った樹脂にカーボンパウダーを混ぜて充填剤を作ります。


カーボンパウダーは毛玉の様な状態で容器に入れられているので、乳鉢ですりつぶして粉末にします。
これは60ミリサイズの乳鉢です。 棒とセットで300円程度です。

これは主翼上面です。
裏側に紙テープでマスキングをして充填剤が漏れないようにして充填剤を盛っていきます。


上面の充填剤が硬化したら、はみ出た補強のカーボンロッドをカットして整形します。


同様に下面も充填剤を盛り、硬化を待ちます。


取り付け角度はこの程度。


関節がペグの縁に来るように持つのが一番しっくり来ました。


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