K&S Iris−FT1500主翼の製作


主翼、本当なら加工するところは何も無いはずなのですが...

主翼取り付けネジ回りのフイルムを先の細い半田ごてで溶かして切り取った所です。 
ボルトの頭が埋没する様な構造にしたつもりなのでしょうけど、コレでは胴体に固定されるのは下面の
プランク材だけです。

これではあっという間に粉砕してしまう事でしょう。


仕方がないので、上面プランクと下面プランクの隙間にマイクロバルーンエポキシを充填して上面プラン
クと下面プランクを連結しました。


更にネジ受けに0.5ミリのFRP板を瞬間接着剤で貼り付けました。







フイルムが弛んでいるのはARF機ではお馴染みです。 アイロンを当てたり、ドライヤーで再加熱して
上げればピンと張ってくれる物ですが、この機体のフイルムはどんな事をしても張りません。

こうなったらヤケです。 弛んだフイルムは剥がして、オラライトで張り直しをしました。



外翼と内翼を繋ぐ角度の付いたカーボンロッド製のカンザシです。 テストフライの際、あっさりと折れ
ました。 

片側は全部カーボンみたいですが、折れた方は10ミリ程度しかカーボンが入っていなくて、ただ樹脂
を固めただけの物でした。 通常、コチラ側は外翼に接着されているので見た目では判りませんが、
捻ったら簡単に外れてビックリです。

折れたところは瞬間接着剤で接着して、1ミリのカーボンロッドを貫通させました。
カンザシは外翼に瞬間接着剤で接着し直しました。


飛ばしてみたところ、浮く感じの希薄な、スカスカした飛びにがっかりしました。

MH32と言う翼型が与えられていますが、前縁よりの一番大事な部分はフイルムの張りでリブとリブ
の間が窪み、見かけ以上に薄翼となってしまっているのが原因のようです。

とりあえず、フイルムは全部剥いでしまいました。


前縁部分を、せめて上面だけでも何かでプランクしてあげたいと工作室を物色したら、以前何かの大会
の景品でもらったケブラーDボックス材です。


前縁に被せて瞬間接着剤で接着しました。 ネジレ強度も飛躍的に上がりました。


赤のオラライトで貼り直しました。 

この主翼の後縁材はカーボンのフラットバーを使っていますが、リブキャップで押さえていないので、あ
まりピンとフイルムを貼ると後縁材が接着されているリブの後端が変形してしまいます。



外翼も同様にケブラーDボックスを貼り、オラライトで被覆し直しました。


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