地空車の製作


初めにお断りしておきますが、コレは飛びません。 地面から僅かに浮かんで「走る」モノです。

クラブのお題で、「飛ばずに地面を走って、スラロームやジャンプ台のある周回コースを走って、そのタイムを競う」
と言うものがあり、そのために作ったモノです。


元ネタはこれです。
これはちゃんと水面から離れて移動する乗り物ですが、今回製作する物はこんなに高性能ではなくて、走るだけ
のモノです。

メインのウイングになる部分です。
素材は全て5ミリ厚のデコパネです。 特に図面は書かずに、ザックリと作っていきます。  現物合わせです。

翼弦の30%の所に切れ込みを入れて、ここから曲げて翼にキャンバーを付けます。


曲げる所の表面にクリアテープを貼ります。 このテープを貼らないと、曲げたときに外側の表皮に亀裂が入って
しまいます。


表面にテープを貼り、裏面にボールペンなどで5ミリ間隔で溝を入れてあげると、5ミリ厚のデコパネでもここまで
割れずに丸めることが出来ます。



5分エポキシを溝につけて、片側を持ち上げて硬化を待ちます。

左右の翼を接着して、キャビンを接着する部分の表面をサンドペーパーで荒らしておきます。 デコパネの表面
は離型処理がされているので、そのままでは接着剤の付きが悪いのです。




キャビンと垂直尾翼を5分エポキシで接着します。

フロートを適当な大きさに作って、接着面を少し掘り下げます。 翼に下反角が付いているので、接着面積を稼ぐ
為です。


フロートを5分エポキシで接着します。


翼端を接着します。 これはタダの飾りです。
おまけに、転倒したときには真っ先に壊れます。


こんな形になりました。
お手本の実機は背中にエンジンを背負いますが、コチラはトラクター方式なので、プロペラのクリアランスだけ
持ち上がった形となっています。

モーターマウントと補強は3ミリのシナベニヤです。


モーターを取り付けてみました。

水平尾翼にはエレベーターだけのつもりでしたが、サーボを二つ搭載してエレボンとします。


サーボはスーパーXで直づけです。


この様にリンケージがされます。 


ラダーサーボはキャビンに設置され、2ミリのカーボンロッドでラダーと連結されます。

基本はラダーで曲がりますかが、エルロンとラダーにミキシングを掛けて、旋回時にバンクするようにしています。
こんな形なので、飛び上がってしまうと始末に負えないので、浮きそうになったらエレベーターで押さえる必要
があります。


翼のへの字の頂点あたりに重心位置を取ってあげると、良い感じに滑走します。
速度が上がってくると、地面を擦る音が小さくなり、舵の効きも良くなってきます。

垂直尾翼が大きすぎたようです。 風が強めに吹くと、風見鶏になってしまって風下に機首を向けにくくなって
しまいます。


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