スカイひ〜ば〜号 主翼の製作 1



この機体は発掘したかなり古いキットを使用しましたので、リブはダイカットの物が使われています。 たぶん現行のプレイリー
号やEプレイリーの物はミシン引きの綺麗なリブが入っているのでしょうね。

1シートに6枚のリブがカットされていますので、リブを痛めないようにカッターで慎重に切り離します。


バルサの材質に差がありましたので、切り離したリブを一枚ずつ重さを計測しました。  一枚あたり、最大で約1gの個体差
がありました。

重さはバルサの堅さにも繋がってきます。 軽い−柔らかい 重い−堅い と取って間違いじゃないと思います。



計った結果は鉛筆でマーキングして、重さ別にリブを並べて見ました。 0.7グラムから最大で1.6グラム。

重いリブは中央に、軽いリブは翼端に配置しましょう。

 

ダイカットされたリブは大きさにバラツキがあります。 スパーの入る溝を基準に先ほど並べた重さ別にリブを並べてマチ針で
借り止めします。

前縁、後縁、スパーの溝、共にバラツキが見られます。



サンディングボードで表面がツルツルになるまで段差を削り込んでいきます。

同時に、前縁、後縁、スパーの溝も加工します。


上面の整形が終わったら、下面も同様に整形してあげましょう。 

スパー溝をそろえると下面のスパー溝がこの様になりました。  表面もバラツキがあります。

 
全体をサンディングボードで、スパー溝は棒ヤスリで綺麗に整えます。

これでリブの準備が整いました。


主翼の組み立ては定盤の上に図面を置き、その上にラップを敷いて行います。 主翼の組み立ては下面プランク材に前縁材を
接着した物を基準に組み立てますが、スパーは置くだけで接着は一番最後にします。

中央リブはリブ材を2枚重ねて自分で製作します。 新しいキットは3ミリバルサ製の物が入っているんじゃ無いかと思います。
2枚のリブはタイトボンドで貼り合わせ、一晩重しを乗せて放置しました。


写真は中央リブを接着している所です。 前縁−リブ プラン材−リブ 後縁材−リブ は接着しますが、スパーは接着して
いません。

中央リブは上反角ゲージを使って傾けます。 このゲージはオリジナルのスカイビーバー号の上反角では無く、少し大きい
プレイリー号の上反角を採用します。

ラダー機の上反角は舵の効きと自立安定の両方を担う物ですので信頼のあるプレイリー号の物を使いました。

 
2枚目以降のリブはプランク材と直角に接着します。 接着箇所はリブと下面プランク材、前縁材、後縁材です。
全部のリブが接着されたら、スパーとリブ、スパーと下面プランク材に瞬間接着剤を流します。

リブと後縁材の段差を整えます。 リブが削れてしまわないように、リブに紙テープを貼って養生します。

 


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