Blaster3号機の修理
Blaster3号機、2010.12.04の昭和記念公園ハンドランチグライダー大会で他の方の機体に当ててしまい、 主翼にザックリ切り込みが入ってしまいました。 ロハセルシャーレ翼ですので瞬間接着剤も使えますがここは簡単に手に入るデコパネを使って修理をしてみ ましたので修理の行程を紹介いたします。 |
損傷の状態確認です。 前縁が15ミリ程欠損して、スパーに向かって40ミリほど裂けています。 裏面も同様です。 |
グズグズになってしまった部分を潔く切り落とします。 表皮、芯材のロハセル、裏打ちのマイクログラスの主翼構造が良く判ります。 かなり樹脂を絞っているとみえて、裏打ちのマイクログラスはすっかすかです。 前縁が無くなってしまっているので、左右を連結するために1.5ミリのカーボンパイプを瞬間接着剤で接着 しました。 切り欠きの大きさに調整したデコパネを差し込んで発泡スチロール用瞬間接着剤で接着します。 後でマイクログラスを貼りますので、この接着は仮止め程度で充分です。 ザックリ、カッターで荒削りをしたのち、マスキングテープで回りを養生します。 次のサンディングの行程で 周りを削ってしまわない為です。 小型のサンディングボードでマスキングテープをガイドに研磨します。 仕上げに1500番のサンドペーパーで表面を整えておきました。 |
マイラーシートを準備します。 前縁に当たるところは良く馴染むようにサンドペーパーで削って薄くして おきました。 結構削ったと思いましたが、もっと削っても良かったようです。 そのままでも離型しますが、離型ワックスを塗っておきました。 48グラムのマイクログラスに色和紙を重ねた物に樹脂を染みこませ、表皮にします。 ポリ袋にマイクログラスと色和紙を入れて樹脂を流し、ポリ袋の上からローラーで均し樹脂を均等行き渡らせ ます。 型紙を作りポリ袋ごと切り抜きました。 デコパネの上にポリ袋の下側一枚だけ剥がして主翼に置き、上からなでて馴染ませます。 上と下のクロスは 前縁で5ミリほどオーバーラップさせてあります。 準備しておいたマイラーを被せて紙テープをテンションを掛けて貼ります スポンジで主翼の両面を挟んだ上から重しを掛けて硬化を待ちます。 |
樹脂が硬化後にマイラーを剥がしました。 良いアクセントになったと思います。 |