Blaster3(Blaster4号機)胴体の製作3


いつもの様に垂直尾翼下部にスキッドを取り付けます。 この部分は地面にランディングさせた時に地面に擦ったりぶつけ
たりと過酷な環境に晒されますので、補強の意味も含めてカーボンシートを挟み込みます。



ピラニアソーでパーテーションラインに沿って切り込みを入れます。  前縁部分は堅いですが、一度刃が入ると
後は柔らかくてスッと行ってしまいますので、慎重に刃を進めます。



丁度エポキシ樹脂が混ぜてあったので、隙間に樹脂を染みこませてからカーボンシートを差し込み、接着しました。



垂直尾翼はかなり樹脂をケチった感じで軽く仕上がっています。 ラダーヒンジ部分は一部補強が入れてはありますが、
基本外皮一枚のスキンヒンジです。 片側のスキンとコアを切り取っただけの可動ラインは直ぐにヒンジ部分のスキンと
コアが剥離しそうです。

そんなわけで樹脂を染みこませてスキンとコアの接着を強化することににしました。 ただ樹脂を塗りつけるとピンホール
から樹脂が染み出しそうなので、ヒンジ側にクリアテープを貼って養生します。



切り欠き側を開いて、綿棒を使ってヒンジ部分に樹脂を塗り込みます。

一度塗った後に、ティッシュで表面の樹脂は綺麗に拭き取ってしまいます。  切り欠き部のスキンとコアの間に
だけ樹脂が染みれば良いのです。  スキンに樹脂が多く残るとヒンジが堅くなってしまいます。


実際に樹脂硬化後にはラダーの動きはかなりしっかりした物になりました。




ラダーホーンは自作します。  左はキット付属のラダーホーンですが、接着面が小さいですね。
自作のホーンのレバー長はヒンジスキン面から12ミリで、今まで作ってきた機体とほぼ同じサイズです。



ラダーホーンの取り付け溝をカッターで切り欠きます。  ラダーホーン位置=ブームの中心位置になりますが、
上から132ミリ下からは丁度100ミリの位置になります。

メーカーの指示では下から75ミリとありますが、きむらクラフト計測でブームからの上下の面積が同じになる位置と
しています。

Blaster 3号機でも採用した位置であります。



マイブームのカーボンパウダーを混ぜた5分エポキシで接着し、フィレットも盛ってます。


 
ちゃんと裏側のスキンまで接着されて負荷が分散されます。



一度、仮組をしてブーム位置をマーキングして、ブームを食い込ませる位置に切り欠きを入れます。 これもBlaster
3号機の時にも行ったのですが、応力を逃がすと同時にフィット感も良くなります。





ブームを接着する部分をサンディングして表面を荒らします。  ここも例に漏れずすばらしい離型剤が使われて
いますので、しっかりと荒らしておきます。

ブーム側も同様に荒らしておきます。


 

ブームの中心線とラダーのヒンジラインが直角になるように組み付けて、発泡スチロール用新刊接着剤で数カ所
仮止めをします。



本接着は5分エポキシのフィレットにて行いますので、フィレット用にマスキングを施します。


 
カーボンパウダーを混ぜた5分エポキシでフィレットを作ります。  フィレットを作れば断面積で接着強度が出せます
が、接点だけで接着すると線でしか接着されません。

荒らし不足と線接着、「ランチでパキン」はクリティカルです。




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