ミニカーの改造 トミカVOXY ZS → NOAH S



きむらクラフトのトランスポーターがカローラフィールダーからNOAHに変更になったのを記念に、ミニカーをでっち上げて
みました。 ただ、私の車のグレードが商品化されていないので、姉妹車のVOXYを改造してNOAHに仕立てます。


 

こちらがベースとなったVOXYで、3ナンバー仕様のZSです。 NOAHとの違いはフロントまわりととリアのコンビネーション
で、簡単に済まそうと思えば、塗装だけでなんとかなります。

ですが、それでは面白味に欠けるので、潰されているフロントの三角ウインド、リアサイドウインド、リアウインドを開放して
フルペイントをすることにします。


トミカ改造の第一歩は全バラから始まります。 3歳児から遊べるトミカは頑丈で、細かい部品を使いませんので、全て
カシメで固定されています。 カシメ部分をトリルでさらって分解します。


 

リアウインドの開放は先ずは大きくドリルで穴を開けて、そこからザックリと切り開きます。 そのあと、窓枠だけを残して
リューターと棒ヤスリで整形します。



実車のリアウインドはスモークで判りにくいですが、強度を確保するために見た目以上に窓枠が太くなっています。
後でウインドウガラス部分を接着擦することも考えて、太めに残しておきます。



サイド側の窓枠もドリルで穴を開けてから広げていきます。



こんな感じに削ります。






塗料剥がし剤で元のペイントを綺麗に剥がします。 薬液をたっぷり塗りつけて、一晩放置するとぶよぶよと塗料が
浮いてきます。 白く塗装しますので、しっかりと落とします。


  
塗料を剥がした状態です。 削った所が良く判ります。



NOAHには無い、ボンネットのモールドはパテで埋めて整形します。



塗装に入ります。 金属への塗料の乗りを良くするためのメタルプライマー。


金属地を目隠しするホワイトサーフェーサー



簡易塗装ブースを作って、エアブラシで塗装します。 隠れていますが、古い靴下をはかせた掃除機のノズルが隅に
あって、ミストを吸引してくれます。
上部にはLEDライトの照明もセットされます。


メタプライマー→ホワイトサーフェーサーと塗装が終わりました。



本塗装ではパールホワイトに仕上げます。 手順としてはスーパーホワイトで塗装後、パールを加減しながら吹き付けて
パールを浮き立たせます。



最後にクリアを吹いておきます。


 

マスキングをしてフロントまわりの塗り分けを行います。 マスキング→吹きつけ→乾燥→マスキング→吹きつけ...
と繰り返し作業になります。



フロントまわりの塗り分け完了です。



リアも同様に塗り分けます。 根気の要る作業です。


 
リアの塗り分け完了です。 上手くNOAHに化けられたと思います。



メッキ調部分に使う「メッキシルバー」です。



リアガーニッシュに使用。



アンダースポイラー部分に使用。



窓枠を塗装します。 マスキングをしてフラットブラックを吹き付けます。



窓枠が塗れました。



ルーフのモールもマスキングしてエアブラシで仕上げます。


 

タイヤとホイールはコーヒーのおまけのミニカーから戴きました。



メッキシルバーを吹き付けます。 右が素の物、左が吹き付け後です。



更に薄く溶いたエナメル塗料の黒を流すウォッシングで表情をつけてあげます。



グレーのエナメル塗料を薄く溶いて、ドアサッシなどの墨入れを、黒のエナメルでフロントマスクの表彰付けをしました。

ウオッシングは薄めた塗料を流すだけですが、墨入れでは乾燥後に溶剤を綿棒に含ませた物ではみ出た塗料を拭き取り
線のみを際立たせる工法です。



安全のためにトミカには無いドアミラーも取り付けて完成です。


 


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