地球堂ミニボート ジュピターM401の製作 1


給水ラダーをでっち上げます。 コレが達成できないと、がらりと方針を変更しないと行けなくなる重要なプロジェクト
です。

画像がキットに付属するラダー一式です。 樹脂製のラダーに2.3ミリピアノ線のシャフト、外径3.5ミリの舵鞘
です。



以前制作したオーロラM402のラダーまわりです。 この船ではキットどおりのパーツで制作しましたが、シャフト
が鉄製なので、水を抜いてグリスアップ等こまめにメンテナンスしても錆が出てしまいました。


 

この図面の左の様に作りを変更します。 シャフトは錆対策としてSUSパイプを使いましたが、探した範囲での
最小サイズが外径3ミリだったので、それに合わせて各部を変えていきます。

舵鞘の真鍮パイプは内径が4ミリですので、そのままでは入れたら二度と抜けない様な事になりますので、
シャフト表面の研磨、舵鞘内面の研磨でスムーズに動くように調整しました。



樹脂製のラダーの穴を3ミリに拡大します。 ラダーの幅は3.5ミリしかありませので深さを含めて慎重に進めて
行きます。



ギリギリです。 比較的柔らかい素材なのでなんとかなっています。



シャフトを叩き込んで完成です。



判りにくいですが、シャフトの先端から水が出ているのが判ります。 これで先に進む事が出来ます。


 

キールを組み立てます。 ダイカットされたベニヤを4枚貼り合わせて形にします。 この部分だけは5分エポキシ
を使用しました。



スタンチューブとブラケットの入る穴を加工します。 このキットをはじめ、私が作った地球堂のボートキットは
キールの側面から掘り進む工法ですが、京商のキットではロングドリルで完成後に開ける方式でした。



マーキングを元に、ピラニアソーで切り込みを入れます。 直角にするのが大変ですが、ピラニアソーに直角な
ブロックを当てて調整します。



切り込みに沿って超音波カッターで不要部分を取り除きます。 一般的にはノミや彫刻刀を使いますが、力を
入れずに済むので重宝しています。



このように収まります。



キットの指示では開放したままで、エポキシで埋める様になっていますが、スクラップベニヤで埋めてあげます。



スタンチューブ側も埋めました。



スタンチューブとブラケットを納めてみました。



ダイカットの精度が悪く、後端を揃えると切り欠きが合いません。



こちら、先端部分の二枚合わせの所もずれてしまいます。



ここに刺さる胴枠がガタガタにならない程度で切り込みの修正を施します。 このキットの製作では、今後この
修正が延々と続きます。


 


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