古い自転車の整備 ロード編 |
唐突にBS有料放送のJsortsに加入、手始めにと見始めたツール・ド・フランス。 ついつい全20ステージを見尽く してしまいました。 MTBも良いけどロードも良いなぁ......あるじゃん! 物置から20年振りに引っ張り出した「ロードレーサー」です。 現在は「ロードバイク」という呼び方が一般的ですが この自転車を購入当時、1980年代では「ロードレーサー」と呼ばれていました。 引っ張り出して状態を確認、交換パーツをリストアップしてレストアに掛かりました。
錆びた物で交換可能な物は交換、交換出来ない物は磨きます。 ひび割れた物も交換です。 ブレーキ周りは危ないので問答無用で交換します。 |
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先ずはホイール周りから。 この自転車のタイヤはチューブラーという種類のタイヤを使っています。 リムにチューブ、それを覆うようにタイヤを被せリムにはめ込む馴染みのスタイルをWOとかクリンチャーと言うのに対して、 チューブにタイヤを巻き付ける様に一体にして、リムに接着剤(リムセメント)で接着するタイヤをチューブラーと言います。 現在は幅の狭いクリンチャータイヤが多く出回っているので、ロードバイクもクリンチャーなのですが、この当時は幅の狭い 高圧タイヤはチューブラーしかありませんでした。 長い間放っておいたので、リムセメントは乾ききってカリカリになっていましたので、彫刻刀でそぎ落としてからスチールタワシ で擦って綺麗にしました。 ループ状のスチールタワシはこの後の錆び落としなどにも重宝しています。 ホイールも表面が曇ってしまっていましたので、コンパウンドとワックスで磨き上げました。 スポーク共々磨いてピカピカになりました。 細く切ったウエスにコンパウンドを染みこませてしごき上げました。 タイヤを組んだら振れ取りを行います。 |
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チェーンは古いオイルが固まって動きが悪くなっていましたので、ビニール袋に入れてCRC−556をたっぷり吹きかけ、 数日放置、古いオイルを柔らかくしました。 数日たった状態です。 汚れが浮き上がっています。 パーツクリーナーで洗浄して再度オイルを染みこませて磨き上げました。 実際に自転車に組み付けたらチェーンワックスを 掛けて上げます。 チェーンの接続はミッシングリンクに変更しています。 |
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ピンぼけですいません。 タイヤの取り付けです。 昔は接着にはゴム系接着剤のリムセメントしかありませんでしたが、今は両面テープタイプの物 があります。 とても便利です。 リム全週にテープを貼り付け、裏紙のビニールを5cmほど出せるようにしておきます。 タイヤに軽く空気を入れホイールに組み付け、芯出しを行います。 芯が出たら、端からはみ出ている裏紙ビニールを引っ張って外せば完了です。 空気を多めに入れて密着させます。 |
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ブレーキはシマノのティアグラを選びました。 左が今まで付いていたシングルピボットの物、右が購入したダブルピボット のブレーキです。 自転車に組み付けて、ブレーキワイヤーも張りました。 ブレーキの取り付け方式が現在の物と同一の「埋没ナット」方式 なので、取り付けは簡単です。 |
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ステムは突き出し量を70ミリから100ミリに替えています。 固着しないように、取り付け時にはグリスを塗布して組み付けます。 ハンドル、ブレーキレバーを取り付け、ブレーキケーブルのアウターをビニールテープでハンドルに荒巻します。 ハンドルはそのまま使用します。 この形状は「丸ハンドル」と言いますが、エルゴミックなデザインの物より自転車全体の イメージに合いそうです。 バーテープも巻きました。 以前の綿テープのバーテープと違って、クッション性もあります。 ブレーキケーブルを巻き込んでいる事もあって、かなり太くなりますが、こちらの方が握りが良いです。 |
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シフトレバーはフリクション式のもので、これは分解して磨いただけです。 ただ、ケーブルは新品の物に替えてあります。 |
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サドルはセライタリアの比較的クラシックな厚めのフォルムを持った物にしました。 シートポストも固着を防ぐためにグリスを塗布して組み付けます。 |
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クイックリリースも磨いて再利用する予定でしたが、クイック部分が大きくてメンテナンススタンドに上手く入らなかった為に 交換しました。 |
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テスト走行では特に問題は出ませんでした。 ロードレーサーの乗り味を20年振りに堪能しました。 20年前よりシートもハンドルも良くなって乗り心地は向上、ブレーキも確実に良く効くので安心感もあります。 |