鉛パウダーを使用したノーズバラストの製作


鉛パウダーを利用したノーズバラストの製作方法を紹介します。

この鉛を粉末状に加工した鉛パウダー、本来はゴルフのクラブバランス調整用に使う物らしく、ゴルフ用品のWebサイト
等で購入が出来る物です。
クラブのヘッド抜かず、シャフトから流し込んでシャフトやヘッドのバランスを調整するそうです。



今まで、きむらクラフトでは、釣り重り...「ガン玉」とか...をガスレンジで溶かし、アルミホイルでノーズの型取りした
物に流し込んでノーズバラストを作っていました。

作るのにガスレンジを使う為の一番の難関、奧さんの目を誤魔化す必要があったり、バリ取りで重量が変わってしまう
分を調整ししたりする手間がありました。


パウダーではその物ずばり、必要な重さのウエイトが作れます。


 

先ずはパウダーに30分エポキシ接着剤を練った物を混ぜて、粘土状にしていきます。
パウダーの10%程のエポキシ接着剤を混ぜる事によって、まとめる事が出来ます。

今回はF3J機、Xplorer2のウエイトで送料38グラムの物を作りますので、約4gの(主剤2グラム、硬化剤2グラム)
30分エポキシ接着剤を約40グラムの鉛パウダーに混ぜ込みます。



サランラップを秤の上に敷き、そこに必要分の鉛パウダーに30分エポキシ接着剤を混ぜた物を軽量します。



サランラップを絞って首を紙テープなどで止めて、機体のノーズに入れて、棒などで突いてノーズの内側に馴染ませます。



そのまま接着剤の硬化を待てば、上の写真の様にノーズの内側の形をコピーしたウエイトが出来上がります。
サランラップで包んでありますので、そのまま取り外すことも自由です。 ラップを外して接着しても良いでしょう。

上の写真はテストピースで、パウダーの5%の接着剤で固めてみた物ですが、まとまりはしたものの、端が崩れやすく
なってしまいました。



コチラはハンドランチサイズ、15グラムのウエイトです。 


機体のノーズに押し込んだ所です。 


ちなみに、比重が鉛の1.7倍あるタングステンのパウダーも売られています。
お値段は鉛パウダーの2倍ほどになりますが、バラストを小型化することができます。


これらを利用してセッティング用のバラストを作るのも良いと思います。



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