通勤自転車の修理 ベルトテンショナーの交換 2019.02.01


乗り始めて9年になる通勤自転車、ABIOS SB8ですが、ベルト回りから「カタカタ」「きゅるきゅる」と音がするように
なりました。

点検をしてみると、ベルトテンショナーのアイドラーローラーがもの凄く摩耗していました。
本来は両側にフランジのある円柱の形をしているはずですが、片側のフランジは削れ落ちて、円錐状に変形して
います。

メンテナンスフリーが売りのベルトドライブですが、メンテナンスが必要です。 ただ、これだけアイドラーが削れて
いるのに、ベルトはまだまだ問題なく使えそうです。


ブリヂストンのベルトドライブ車(アルベルトシリーズ)には3つほどタイプがあります。 通学自転車などに使われる
フローティングギヤタイプ、私の自転車に使われているスポーティーベルトタイプ、最近の物に使われるカーボン
ベルトタイプです。

この3つの内、ベルトテンショナーのを持つ物はスポーティーベルトタイプだけです。 これは、フロントのプーリー
が楕円形をしていて、クランクの一回転中にベルトのテンションが変化するのを吸収するためです。



先ずはハブボルトを緩めてから、チェーン引きのボルトを緩め、ベルトを弛ませます。

ハブボルトは15ミリ、チェーン引きは10ミリです。



フロントプーリーカバーを取り外します。 プラスねじ3本で取り付けられています。



カバーが外れました。


 
 
クランクを取り付けているフィキシングナットを取り外します。 これは14ミリで、正ネジですので、左に回して緩めます。



これだけではクランクは外れません。 コッタレスクランク抜きと言う工具を使って外します。
この工具に使うのは15ミリスパナです。



クランクが外れました。 クランクの中心の穴は四角形で、テーパーが付いています。 フィキシングナットで締め付ける
事でシャフトがクランクに食い込んでいく仕掛けです。



ハンガーワン回しを使って、ハンガーワンを取り外します。 中央のシルバーのリングです。
このネジは逆ネジで右に回して緩めます。



ベルトテンショナーはハンガーワンと共締めです。 本体とナイロンスムーサー、ハンガーワンで構成されています。


 
新しいベルトテンショナー(手前)と取り外したテンショナー。  アイドラーローラーが全く違う形になってしまっています。

この部品を含めてブリヂストンのベルトドライブ関係の部品はネットでは購入できません。 

今回はサイクルショップTAKIZAWAで発注してもらいました。 アッシーで3800円でした。


 
分解ついでに清掃をして、逆の手順でベルトテンショナーを組み付けます。



クランクを取り付けてベルトを掛けます。



ベルトの張り具合を調整します。 クランクが画像の位置でフロントのプーリーの径が一番大きくなりますので、
この位置で調整します。

張りすぎると重くなり、緩いと歯飛びを起こします。 この状態でベルトを押して、8ミリのたわみを持たせます。



カバーを取り付けて交換終了です。 もう少し頑張ってもらいましょう。



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