ムサシノ コバルト480DDでモグラを飛ばす


ムサシノから発売された コバルト480DDモーターを使って
モーターグライダーを飛ばしてみました。 この機体は、色々な
パワーユニットを使いテストをしていますので、それらの
比較もしてみたいと思います。 


外観は磁束リング付きのエンドベルが別体です。 重さはコード
込みで124グラムで、ムサシノ400+コスモテックプラネタよりも
10グラム、ムサシノ400+50インラインより20グラム重くなります。
シャフトは3.17ミリとなっています。


開口部から中を覗くと、細長い磁石がモーター缶内側にびっしりと
貼り付けてあります。 通常は瓦状の大きな磁石ですよね。

手で直接シャフトを回すのが大変なほどコギングが強く、思わず
ニヤけてしまいます。。

テストに使ったのは、この一連のテストで使っているFlohです。
スパン1780ミリ、翼面積30dm2、機体重量は飛行重量で
800g前後です。


ダイレクトで使うにあたって、スピンナーが変ったため機首部分に
ゲタを履かせてスピンナー径とノーズのラインを合わせています。
30ミリだとばかり思っていたコスモテックのスピンナーは実は32
ミリあり、3.17ミリシャフト用のコレットタイプ付属のスピンナーは
30ミリジャストでした。

色々なテストで使っていますが、それ以外は初飛行の時のままです。


モーターはぴったりとノーズに収まりました。 ノーズで10〜20グラム
の重量増は、バッテリーの搭載位置で容易に調整できます。


テストしたモーターは試作の55Tの物と、市販される44Tの物で、
それに組み合わせる折りペラは、グラウプナーのCAM9*5と同じく
8*4.5のものです。

もう少しサイズのバリエーションが欲しいところですが、取りつけ部分
の幅の関係で、この2種類だけになってしまいました。
9*6とか10*6とかも試してみたいところではあります。

バッテリーは以前のテストで好成績であったインテレクト1200
ニッケル水素電池の10セルパックです。 Lipoの3セルも試験
候補に上がりましたが、電池が軽すぎて重心位置が合わず、
合わせるために搭載する重りで軽くなった分が相殺されてしまった
ため、結果は上げませんでした。
モーター ペラサイズ セル数 回転数(rpm) 電流値 上昇力(m/min) ギヤユニット
ムサシノ400 11*8 10 5700 8.5A 257.1m プラネタ
ムサシノ400 9*5 10 8700 16.5A 319.2m 50インライン
480DD 55T 9*5 10 9300 17.2A 373.3m
480DD 55T 10*8 10 6100 27.3A
480DD 44T 8*4.5 10 12100 16.9A 351.5m
480DD 44T 9*5 10 10700 21.7A 411.1m


結果は上の表通りです。 
44Tと9*5の組み合わせが、とうとう毎分400メートルの壁を越え
てしまいました。 
55T+10*8は過負荷のため飛行はさせませんでした。 回転数
が上がらない上、発熱で変な臭いがしてきました。 

ダイレクトですので上昇時の音も低めの音で極めて静かです。 
プラネタもインラインも多段にギヤがかみ合っているため、それなりの
音が出ますが、このモーターでは少し上昇すればほとんど音が聞こえ
なくなります。
何回かクライムさせてから降ろしましたが、モーターも電池も滑空時に
冷えてしまったのか、ほんのり暖かいだけでした。

最高の数字であった毎分411メートルと言う上昇力は、僅か20秒で
手を離れてから滑空開始高度の150メートルに達します。 まるで
ウインチで引き上げている様にストレス無く昇っていきます。


上昇力測定の為に搭載したLoLoのグラフです。 こちらは55T+9*5k¥の物。


こちらは44T+8*4.5の物。 回転数は上がっていますが、上昇力には
繋がってはいなかったようです。


こちらが最高の成績だった44T+9*5の物です。 グラフの立ちが違いますね。


[戻る]