ウイングボルトとかリンケージとか

リンケージはその出来で飛行が変わる程の影響力がありますし、
また、使い方で軽量化にもなります。
HLGのエルロンリンケージ

エルロンを持ったHLGでは、サーボを胴体に内装して延ばしたロッド
によりエルロンを駆動する方法が主流となっています。
このリンケージロッドの角度がスムーズな動作には大変重要になっ
てきます。 


基本は「ヒンジラインと直角」ですが、スペースの都合で大きく角度
が付いてしまう場合もあります。


その場合は上の図のように、動作させるとホーンとロッドの接続点が
大きく移動してしまうことになります。
上の図は極端な例ですが、この例では大きく動作した場合にホーン
からロッドが脱落する可能性がありますし、抜け止めを施した場合は
大きく動かした場合にロッドやホーンがたわみ、色々な所に負荷が
掛かってしまうことになります。
特に、最近ではブレーキとしてエルロンを使う為に、大きく動作させま
すので要注意です。
0.5mmFRP製ホーン

きむらクラフトでは良く0.5ミリのFRP板からホーンを切り出して使用
します。 加工性が良く軽量ですが、使い方が悪いと本来の性能を
発揮出来ません。


力の掛かる方向とホーンの取り付けが一直線でなければ本来の性
能が発揮できないのです。
上の図のように力の掛かる方向とホーンの取り付け角が一直線で
で無いと、ホーンが変形してロッドからの力が逃げてしまいます。
これがエレベーターのUP側だと思うとゾッとしますね。

また、PEラインなどを用いたプルプルリンケージでは、テンションを掛
けて糸を張った時に、ホーンが湾曲してしまう場合もあります。
ホーンと糸の摩擦が大きくなりますので、動きがスムースで無くなっ
たり、最悪、糸が切れてしまう場合もあります。
ロッドとアウターパイプ

エレベーターなどにカーボンロッドやピアノ線でリンケージを行う場合
アウターパイプの強度が大変重要となります。 このパイプの強度で
リンケージのしっかり感が変わってきます。
大抵はロッドの方が堅いため、柔らかいパイプでは力が掛かったとき
にロッドがパイプを延ばしてしまい、力が逃げてしまいます。
出来る限り、パイプはしっかりとした物を選ぶ必要があるのです。


HLG等の軽量の機体では、このパイプの重量がバカにならず、軽い
パイプを選ぶこともあります。 その場合は、パイプを胴体にしっかり
と固定する事でリンケージの変形を防ぎます。

ウイングボルト

きむらクラフトでは、力が掛かったときに折れる「ヒューズ効果」を期待
して、ナイロンボルトを使います。 当然、鉄製やアルミ、チタン製の
ボルトより強度は落ちる訳ですが、今まで墜落以外でボルトを折った
事はありません。


使い方のコツとしては、締め付けの力加減だと思います。
ナイロンボルトをドライバーでギュッと締め込むと、ねじ山が掛かって
いない部分、首までねじ山に掛かっていれば首の部分が引っ張られ
て伸びた状態になります。
ナイロンボルトは伸びることで衝撃を吸収しますので、強い力で締め
付けて伸びてしまった状態ではそれ以上に力を吸収仕切れずに折れ
てしまいます。

必要最小限の力で締めることにより、ネジの性能を発揮する訳です。


ナイロンボルトは太さの精度が悪い物が多く、微妙に細かったり太か
ったりします。 上の画像のようにテープ巻いてたり、スリープを被せて
調整する必要があります。


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