S1108解体新書


きむらクラフトではBlaster−DLGやSophia−DLGで大変お世話
になっているサーボです。 OK模型ではS1108、後にTamazoに
移ってTS1002、生産もと?であるDymondではD47と呼ばれて
いますが全て同じ物です。

今まで、SAL機3機分、12個のサーボを使っていて初めて不具合
の出たサーボがありましたので、交換を機に分解して中身を調べて
見ることにしました。  
ちなみにSophia−DLGのラダーに使っていたサーボです。



細くて長いネジを4本外すとサーボを分解する事が出来ます。
ネジはピッチが荒いネジで、1回転で5ミリほど抜けてきます。
ネジは長いですが、噛んでいるのは底のブロックだけで3ミリ
程です。


ケースは3分割で、ネジを外しても噛み合いがあるので直ぐには
バラバラになりません。

このサーボが他のサーボと変わっている点は、そのレイアウト
にあります。 他のサーボが上部にギヤ、下部にアンプを配置
するのに対して、このサーボは上のカバーを外すと直ぐにアンプ
の基盤が顔を見せます。

真ん中のモーターブロックと一番下のギヤブロックを分離してみま
した。 ギヤ自体、特にファイナルは、小さなサーボとは思えない
程立派なギヤが使われていますし、他のギヤも一クラス上のサイ
ズのサーボ並のギヤを使っています。

真ん中のブロックからモーターを抜き出して見ました。
モーターはアンプの基盤に直接取り付けられています。 
また、基盤には、ポテンションメータ用の抵抗部分がモールドされ
ていて、そこをサーボの出力軸と直結した擦動部(画像の白い
リング)が回転してサーボの動作量を決めています。
通常の6g台のサーボでは、独立したボリューム部品が内蔵され
ているものです。

このサーボ不具合は、ニュートラル付近でサーボがジコジコと勝手
に動いてしまうという物でしたが、その原因は抵抗部分に付いた
キズが原因だったようです。


擦動部は、白い樹脂のリングに盛り上がった接点部分を持つ金属
のリングです。  このサーボでは、接点部分に「ヒゲ」があり、そ
れが抵抗部分にキズを付けたようです。  
このヒゲが最初からあった物なのか、使っているうちに過負荷等
で出来た物かはわかりません。


こちらがアンプ面です。 お気づきかとは思いますが、サーボコード
意外にリード線類が使われていません。 基盤、モーター、ポテン
ションメータと言う、電子機器部分が全て一体になっているのです。


ちなみに、こちらはGWSのPIKO−STDですが、こちらはモーター
とアンプ基盤、ポテンションメータが全てコードにより結線されて
います。 また、基盤はサーボケースより若干大きいのて、ケース
の底に斜めに入る事になります。
ケースにはまだまだ余裕がありますので、是非ケースの肉を厚くし
て剛性を高めていただきたいと思います。
また、ギヤ類もしっかりしているので、シャフトを金属にするなどして
剛性の高いサーボホーンが付くようにして欲しいと思います。

今までおっかなびっくり使っていたこのサーボですが、中を見れば
想像以上にしっかりとした作りです。 HLG用のサーボとして、安心
して使える事を確信しました。


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