F3B TASK−C覚え書き


2007.4月と11月の上里カップで、海外の有力選手のフライトを間近で
見ることが出来ました。  さすがに場数を踏んだ海外の選手のフライトは
どなたも素晴らしい物がありました。 F3B素人の木村の目に見も判る程
の違いがあったので、忘れない内に記しておきます。  

F3B競技には3つのタスクがあり、タスクAは10分の滞空と指定点着陸、タスクB
は時間内に150メートルの仮想面を何回通過出来るかを、タスクCは150メートル
の仮想面間を4回通過するタイムを競うものです。

海外の選手はどのタスクも上手にこなします。 タスクAなどの滞空競技では、機首
の上下方向(ピッチング)のコントロールの巧さが光りました。

動力の無いグライダーが効率よく飛ばす為には、飛行速度のコントロールが鍵と
なります。  この飛行速度とピッチングのコントロールには密接な関係があるん
ですね。

どの選手のフライトも、見ていて飛び方がとてもスムーズに見えるんです。


日本の選手と一番違いがあったのはタスクCでの飛び方でした。 木村にはどちら
が良いとか、リスクが...とかの事は判りませんが、とにかく違います。

一番多く見る飛び方は、下の図の左側の様な飛び方です。 比較的浅い角度の
助走から1/2ロールして右側のA面に進入します。
そこから大きめな角度で下りながらターンを繰り返し、最終旋回後は地面とほぼ
水平に飛びます。

ターンはエレベーターのフルアップに近い、主翼を大きくしならせてのクイックな
ターンで最短を飛ぶようにコース取りをしているようです。



海外の、特にWeberschockさんとKnoblanchさんは図の右側のような飛び方
をしていました。

A面への進入時、垂直降下で面に沿うように降りてきて加速、浅い角度でなめる
様に入ってくるので、ストップウォッチを押すタイミングが難しいです。
その後は高度を等分するように旋回を繰り返します。

旋回は直線+クイックターンではなく、ターン全体を一つの大きな楕円となる様に
飛ぶのが特徴です。

F3Bフライヤーに聞いた話しでは、垂直に長く降下させるのは左右の傾きの判断
が難しいらしいです。 傾むきに気がつかずにA面に入ったときに最短距離でB面
に向かえなくなってしまうんだそうです。

また、高速でスムーズに旋回させるためには、機体重量に匹敵するバラストを積む
必要もあるそうです。

AB面ギリギリで旋回させるのも難しそうですね。

全体的に、いかなるロスも最小に押さえる様に考えているのだと思いました。
ランチでも同様で、ズームのダウン→アップの角度もなだらかです。




タスクCのジャッジでゲージの中に居ると、旋回時に風切り音が変わるのが良く判り
ます。 擬音では難しいですが、「キーーーン」と飛んできて、クイックな旋回に入ると
一瞬音が消えます。
風のながれに対して、急に音の発生源の向きが変わったためでは無いかと推測しま
すが、それならばその時は大きな抵抗が発生しているのではないでしょうか。

WeberschockさんとKnoblanchのフライトでは、1フライトを通して一定の音が聞こ
えていました。

Weberschockさんは自身がビルダーだからかもしれませんが、ともあれば使い捨て
の感がある競技グライダーをとても丁寧に扱っていました。

主翼の汚れや水滴などはかなり神経質にぬぐっていましたし、フライト直前まで
首尾翼にはカバーを掛けたままでした。

リランチでは、地面に付くと草露が付くからとハンドキャッチを心がけているよう
でした。


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