2008 F3J世界選手権 覚え書き 2008.07.06


2008.6月下旬から7月上旬に掛けてトルコ共和国に於いてF3J世界選手権
が行われました。 全12ラウンド+決勝6ラウンドという長丁場の大会です。

さすがに世界選手権と言うだけのことはあって、成績を見ると、フライトタイムや
定点は全員がほぼパーフェクトな成績で、1秒、2秒を競う試合の様です。
中には1〜2秒台の曳航時間で作業時間一杯飛びきる選手も居るようです。

大会開催に伴って、各選手の使用機材が公表されていますので、それを元に
今後の参考になるように思いつくことを書いてみました。


機体名 機体数 割合
Pike Perfect 104 29.5 機体の総数はシニアクラス、ジュニアクラスのそれぞれ予備機までを含めた
物になっていますが、これを見る限り圧倒的にPike Perfectが多く、続いて
Supra、Shadowと、それだけで半数以上になっています。

リストには、名前だけは知っている物や画像で見たことのある機体もあり
ますが、全く知らない機体もあります。

PikePerfect


Supra


Shadow X

日本ではPike Perfectはそれほど人気が有るわけではありません。 保有
機体数は有る物の、競技ではより翼面荷重の軽いSupraやShadowを使う
事が多いようです。

表には区別してありませんが、Shadowは8割方がクロステールでVテール
は全体で見てもとても少なかったようです。
F3Jではとても重要な曳航や着陸時のコントロール性能が買われている
のでしょう。

基本的にはF3J専用機がほとんどで、現地からのレポートでは、強風でも
F3J機にバラストを積んで対処しているとのことで、日本の大会の様に強風
対策としてF3B機を使うことは無いようです。

機体リストにあるCrossfireやEstrellaは日本チームが強風対策に持ち込ん
だ機体かと思われます。
3機のTsunamiも日本の選手が持ち込んだ機体だと思います。
Supre 48 13.6
Shadow 38 10.8
Xperience Pro 29 8.2
Xplorer 23 6.5
Aspire X 15 4.2
Espada RL 10 2.8
Pike Superior 10 2.8
Stork 3 9 2.5
Graphite 2 8 2.3
Sharon 8 2.3
Espada R 7 2.0
Vision Plus 6 1.7
High End 5 1.4
Shesek 5 1.4
Super starlight X 5 1.4
Espada RLX 3 0.8
Tsunami 3 0.8
AVA 2 0.6
Pike Giant 2 0.6
Superstar 2 0.6
Barns Supra 1 0.3
Crossfire 1 0.3
Ditto 1 0.3
Eraser 1 0.3
Escape 1 0.3
Escape 1 0.3
Estrella 1 0.3
Europhia 1 0.3
Europhia II 1 0.3
Inhuazi 1 0.3
Rafico 1 1 0.3
総数 353
ちなみに上位3位の選手が使用した機体はXplorer、High End、Aspireだったようです。 


Xplorer


High End

いずれもロングノーズな胴体にハイアスペクトな主翼を組み合わせたF3J等のサーマル
競技に特化したデザインに見えます。

Xplorerは2008.12きむらクラフトでも導入しました。 ノーズは長いですが、ハイアスペクト
な主翼ではありませんでした。


機種 メーカー 台数 割合 使用送信機を多い順に並べてみました。
圧倒的にJRが多いですが、グラウプナーなどOEMを含めると
かなりの数になってきます。 一番多かったのはMC24と言う
オンボードタイプの物です。

その他にもMX22と言うJRのOEMの送信機も人気の様です。

マルチプレックスやフタバは少数派ですが、それなりの数はあり
ますが、マルチプレックスがMPX3030等に集中している中、
フタバは多かったTZ14以外はかなりばらけています。

FF8があったのには驚きです。 確かに出来ないことは無いと
は思いますが...

使用送信機のメーカーは国によって固まったと言うわけではな
く、フタバユーザーは各国に居るようです。
ちなみにFF8使用と申告してきたのはイギリスの選手です。

Airtronicsはサンワで、機種はたぶんですがスタイラスだと思い
ます。

電波は参加国のそのままを使っているようです。 35MHz帯
40Mhz帯、72MHz帯、他に国固有の呼称をしている物が
ありました。

何カ国かの選手が早々に2.4GHz帯の申請をしています。
今日本国内では手探り状態で導入を躊躇している感じがあり
ますが、搭載方法などが画像で紹介されれば広まるのでは
ないかと思います。
MC24 Grp 32 27.1 OB
MC22S Grp 13 11.0 OB
MX22 Grp 11 9.3
JR X9303 JR 8 6.8
MPX 3030 MPX 7 5.9
Airtronics Air 6 5.1
Futaba 9Z WC2 Fut 5 4.2
MPX Evo9 MPX 4 3.4
Futaba TZ14 Fut 3 2.5
JR (12ch) JR 3 2.5
MPX 4000 MPX 3 2.5
MX24 Grp 3 2.5
JR PCM 9 JR 2 1.7
JR XP JR 2 1.7
JR9X2 JR 2 1.7
MC19 Grp 2 1.7 OB
MC20 Grp 2 1.7 OB
FC28 Fut 1 0.8 OB
Futaba (12ch) Fut 1 0.8
Futaba 12FG Fut 1 0.8
Futaba FF8 Fut 1 0.8
Futaba ZAP Fut 1 0.8
FX30 Fut 1 0.8 OB
JR PCM12 JR 1 0.8
MPX Evo12 MPX 1 0.8
MX16 Grp 1 0.8
MC16 Grp 1 0.8 OB
総数 118


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