8FGでハンドランチグライダーを飛ばす 完成編

FUTABA 8FGでの設定例です。 後継機の14SGにも流用が可能です。

 各モードでの設定
ランチモード ノーマルモード サーマルモード スピードモード ランディング
切り替え SW−E SW−E SW−E 左サイドレバー上1/3 スロットルスティック下1/3
フラップ調整 右ダイアル 無し 左サイドレバー 左サイドレバー スロットルスティック
ブレーキ 不可
フラップ→エレベーター 無し 無し 有り 有り 有り
ディファレンシャル 普通 普通 上側のみ
AIL→RUD ミキシング     普通 普通
エレベーター2/3UPでキャンセル                
空戦フラップ ダウン側のみ 無し 無し 無し 無し


スイッチの割当

混乱をしないために、今まで使っていたFF9sと同じスイッチ配置にします。

左肩の3ポジションスイッチSEの手前でスタート(ランチ)、中立でクルーズ、奥でサーマルモードで、このモードでは
キャンバーコントロールが出来ます。

左サイドレバーで中立でキャンバー無し、下でキャンバー増です。
上に上げるとフラップを少し跳ね上げるスピードモードとなります。




言語設定

システムメニューで言語タイプを初期値の日本語からENGLISHに変更します。  「欧米か!」って
突っ込まれそうですが、木村はどうにも日本語表記が苦手です。

その昔、会社のワークスーションがバージョンアップして、日本語表記が出来るようになったときは
何が出力されたかいちいち「う〜ん」と考えて英語に置き換えないと判らなかったし、プログラム解析
をしていて、注釈の「メモリ(目盛り)」を「メモリ(Memory)」と勘違いして大変な事になったトラウマ
もあります。

モデルタイプ

モデルタイプはバタフライを使える様にするために、2AIL+2FLPを選択します。
FREQUENCY



フタバの2.4GHzシステムは、8CH以上のマルチタイプと7CH以下の2タイプが用意されていて、
今回使う受信機のR6106HFCは7CHモードで動作するために、7CHモードに変更します。

FUNCTION

AIL2を5CH目に割り当てます。 6CHでも良いのですが、FF9superが5CH目を使っているので
それに合わせます。

4CH受信機を使う時には左エルロンを3CHに設定することで可能となります。


REVERSE

機体に合わせてNOMAL REVを設定します。 FF9やその他ではエルロンデファレンシャルで動
作方向を設定出来ましたが、8FGでは動作量しか設定出来ないのでエルロンの動作方向はこちら
で設定します。
SUB−TRIM

ニュートラルのズレを補正します。 なぜかこの項目だけ最大値が240です。 ちなみにFF9では
140です。
END POINT

エンドポイントとリミット値を設定します。
リミット値はミキシングなどで既に動いている舵をそれ以上動かさないように出来る機能です。

例えば、ブレーキで下がったエルロン位置をリミット値として設定すると、エルロンを打ってもブレーキ
で下がった位置より下には動きません。

T1−T4 SET

T1−T4、すなわち各トリムの細かな設定が出来ます。 MODEの欄でSEPARとCOMBとか選択
できます。 SEPARにするとコンディション毎のトリムとなり、COMBを選択するとコンディションに
関係の無いトリムとなります。

エレベーター、エルロン、ラダーをコンディション毎のトリムとしています。
CONDITION

コンディション名は予め設定されていて、変更は出来ないようです。 割り当てるスイッチと優先順位
が設定出来ます。

NOMALとSTART、DISTANCEを使います。 NOMALをクルーズ、STARTをランチ、DISTANCE
をサーマルとして使います。   使用するスイッチはEスイッチです。

LANDIGはスロットルスティックでコンディションを切り替えるのでJ2に、SPEEDには左サイドレバーの上側を使用
するのでLSと投入します。



DISTANCEからSPEEDに切り替える位置を設定します。  左サイドレバー上1/4に入れると切り替わる様に設定します。


AIL DIFF



デファレンシャルでエルロンの上下の動作量をコンディション毎に設定します。 この数値はマイナス方向には設定
出来ないので、動作方向は予めREVERSEで設定しておく必要があります。


AIL→RUD

エルロン→ラダーミキシングをコンディション毎に設定します。 



動作スイッチをエレベータースティック(J3)とします。 12FGならファインチューニングでエレベータースティックにリニア
にミキシング量を設定出来ますが、こちらにはその機能は無いので、エレベータがある程度動いたらミキシングをカット
するように設定します。


CAMBER MIX

キャンバーコントロールが出来るようにします。
コントロールは左のサイドレバー、コンディションを切り替えた時に、フラップがパタンと動くのを押さえるために
DERAYを設定します。



サーマルモードの時の動作量です。 RATE1はサイドレバー上方向の動作量で、スピードモードに使います。 
RATE2は下方向でフラップダウンに対応します。

この数値もコンディション毎に設定します。 同じ数値でもかまいませんし、コンディションにより変更すればフライトに変化が
付けられます。



最大にフラップを降ろしたときの頭上げを抑える為にエレベーターダウンを設定します。 RATE1にはSPEEDモードで
走らせる為にエレベーターダウンを設定します。


STARTモードのプリセット設定


キャンバーのコントロールをSPEED、DISTANCEでは左サイドレバーLSで行いますが、ランチ時のエルロンの跳ね上げ量
を状況に応じて右ダイヤルRDで可変させる為に、FUNCTIONにて設定します。

キャンバーコントロールのCTRLをGからSに変更することによって、コンディション毎に使用するスイッチ、ダイヤル、レバー
が設定できます。



コンディションを切り替えるとCTRLの部分の表示が変わって変更されたことが判ります。


 
BUTTERFLY

ブレーキ動作の設定です。 エルロンの動作量を入れる画面です。  コンディション毎に同じ数値を設定します。



エレベーターの補正量です。 +−120%の幅がありますので、大きな数字が入ります。



バタフライの動作量もコンディション毎に設定が出来ますので、この際ランチモードの時のブレーキ動作はしないように設定します。
ブレーキを出したままランチをすると言う失敗が防げるかと思います。


タイマー





タイマーもこんなに大きく表示されます。
とりあえず2分のダウンタイマーを設定しました。


ELE→CAMBERミキシング

俗に言う「空戦フラップ」です。 この機能はエレベーターに連動してフラップをコントロールします。
通常はエレベーターアップでキャンバーが増えて、ダウンでマイナス方向に動きます。

滞空では機体によって有効に働く機体と、あまり効力が判らない機体とがありまが、今回はランチの
時のダウンがビシッと決まるようなセットをしてみます。




コンディションはSTARTの時だけ、最大で−15(8ミリ程)エレベーターダウンでフラップが跳ね上がります。


SOUND

SOUNDの項目の中に、LOW BATTERYアラームの電圧設定を行う項目があります。 使用する送信機電源にって、変更
することが望ましいです。  

ちなみに、この送信機ではLipoを使用しているので、急激な電圧降下を懸念して、7.1Vでアラームが鳴るように設定しました。


WARNIG

電源を入れた時に、警告を出して電源を入れないようにする設定です。 逆にフライト中にやむなく送信機の電源をOFF−ON
しなければならないようなシーンでは、スイッチポジションによっては電波を送信しなくなりますので、CONDITIONとTRIM MIX
の設定をOFFにしておきます。


 


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