F3J機をLi−Po化する

 
2017年12月現在、きむらクラフト所有のF3J機は電源にエネループを4本直列にした物を使用しています。
機体を製作した時点では、電源を安定供給してくれ、バラストウエイト代わりにもなるエネループは重宝した
ものです。

ただ、世の流れがリチウム系バッテリーに移行して、きむらクラフトのの機体も動力用やハンドランチの
バッテリーがLi−Poに移行し、使用時のノウハウも蓄積されたので、F3J機の電源もLi−Po化することに
しました。



エネループは良いバッテリーではありますが、容量があやふやで、満充電法による管理がしにくい欠点が
あります。 上の画像は満充電してから4日放置したエネループてすが、満充電時に5.88Vあったものが、
自己放電で5.61Vにまで下がっています。 自己放電が少ないのが謳い文句のエネループでもコレです。

対応させるLi−Poを選ぶのにもこの辺りがネックになります。 エネループの満充電法で計測すると、フライト
タイム約60分で600mAh+になります。 この値ですと、対応させるLi−Poは1000mAhから1300mAh
必要になります。

ただ、サーボの消費電流(サーボ一個0.4mAh程度)から考えると大き過ぎる気もします。



既存の機体のメカ類はハイボルテージに対応していないので、電圧を制限する必要があります。 ハンドランチ
では減圧にダイオードを使用しましたが、F5JのXplorerで実績のあるキャッスルのBECを用意しました。

このBECのデフォルトは5.1Vですので、エネループに合わせてセッティングボードを使って5.5Vに
変更しました。



Li−Po2セルで入力すると、約5.5Vが出力されています。



結線はこのように、スイッチで電源のLi−Poが回路から切り離せる様にしました。



受信機に接続する前に減圧されているか、電圧を測定して確認しておきます。



設定したBECと仮のLi−Poを積んで、フライトをしてみました。 20分毎に電圧測定をして低電圧による
ノーコンに備えました。


 
フライトタイム約60分、通電時間約80分使用して、積んでいたLi−Poを充電してみると、充電量は
約360mAhとなりました。
この数字ならば、850mAhのスリムタイプが使用できます。



裏返しになってしまいしたが、正式に使用するLi−Poはハイペリオンの850mAhの物で、重量が50グラム
しかありません。  元のエネループに合わせる為に粒鉛を30分エポキシで絡めた物で調整します。


 
30分エポキシで絡めた粒鉛はノーズに押し込み、棒で突いてノーズ内壁に馴染ませます。 その状態で放置
すれば、ノーズ内壁に沿った形で固まります。


 
充電は元々設置してある充電端子とバランス端子でバランス充電を行います。 そのためにバランス端子の
延長コードを作製しています。



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