きむらクラフト Xplorer2.5 F5Jの改善


きむらクラフトのF5J機、Xplorer2.5 F5Jは、手持ちの部材であまりお金を掛けずに製作しました。

手持ちのESCの3Aの小容量BECに合わせて、外付けBECを使うなどしたため、配線は複雑になり手
持ちバッテリーに合わせたおかげで、重心位置合わせにも苦労しました。

主翼をF3J機と共用したせいもあって、通常、飛行重量が1500g台で仕上がる機体が、2000gとなっ
てしまっています。


サーボ前にESCとBEC、後ろはバッテリーと受信機です。 バッテリーは主翼下まで詰め込む必要があ
りました。



ESCをお安いながらも6AのBECを備えた物に交換しました。 重量はほぼ同じで、軽くなったわけでは
ありませんが、外付けBECとその付随コード類が取り払われ、かなりスッキリとした物になりました。



おかげで受信機はこちらに移動、ついでに新しいテレメトリー対応の物に変えました。



バッテリーも1600mAhの3セルから800mAhの3セルに変えました。 容量は半分ですが、流せる電
流値が大きい物です。 

今までの物が1600mAhの35Cで56A、今回の物は800mAhの65Cで52Aまで流せます。
重量は135gから71gとほぼ半分です。

2クライムくらいは余裕かと思います。



そしてコレ、Altis Nano。 F5J競技には必需品です。 このサイズで30秒でのモーターカット、高度記
録と高機能です。


 

これが今までのプロペラ。 Aeronautの15×10です。 ピッチが大きいのもあって、胴体からかなりは
み出してしまっています。



プムペラも変えて見ようと色々と比較してみました。 一番上がAeronautのコピーっぽいKK Hobby
の15×10、中段がフロイデンタラーの16×8、一番下のはライゼンナウアーの16×8です。

16インチでもフロイデンタラーはちょっと短く、ライゼンナウアーはちっと長いです。



ライゼンナウアーのGMペラ、16×8サイズで5.57グラム。 両方で約11グラムです。



16インチペラを取り付けるのにネックになったのが、アンテナ線の取り出し口。 フロイデンタラーは
ギリギリクリアですが、ライゼンナウアーはアウトです。



今までの穴は埋めて、新しく穴を開け直すことにします。



ライゼンナウアーのペラを取り付けたら、こんなにスリムになりました。



アンテナの取り出し口も付け直しました。

 

新しくしたペラ、バッテリー、ESC、受信機、F5Jタイマーのテストをしました。
地上で回した状態での測定を行いました。

電流値は26.3Ahでその時の回転数は5800rpmでした。 今まで使っていたエアロノウトの15*10
のペラでは、35.2Ah、5200rpmでしたので、サイズは大きくなったものの、かなり負荷が減っている
ようです。

ちなみに、自作の推力計算シートでは15*10 5200rpmで推力2529g、
ピッチスピード118.8km/h。
16*8 5800rpmで5200rpmで推力3013g、
ピッチスピード141.4km/hと出ました。



F5Jタイマーは良く出来た物で、このサイズながらキッチリ30秒でモーターを止め、その10秒後の高度を記録しています。

実際に飛ばした見たところ、148mから最高で171mと出ました。 高度としては今ひとつな感じは否め
ませんね。
消費電流は30秒モーターラン+10分フライトで約250mAhでした。

バッテリーにもかなり余裕があるので、もう1サイズピッチを深くして見たいところです。


 

と言う訳で、早速16×10のGMペラを調達しました。 16×8のペラは、アルバモデルで購入した「ライ
ゼンナウアー」のブランド品ですが、16×10はイギリスのHyperFlightから購入しました。

ライゼンナウアーにはあった、GMの表示はありません。 ブレード幅も少し広がっています。



重さは2グラムほど重く、2枚では約15グラムになります。



取り付けたところ、見た感じでは張り出しは同じぐらいに見えます。



地上テストでは、30.1A流れ、回転数は5100rpmでした。 15×10からから比べると、100rpm
回転数が低く、電流値も5A少なくなりました。

30秒のモーターランでは一回目201.0メートル、二回目214.5メートルと充分な数字となりました。


 
4セル化にチャレンジ 

30秒で約200メートルの上昇力を得ていた、きむらクラフトXplorer2.5 F5Jですが、安価に更なる
パワーアップ策が無いかと探っていた所、OK模型社長のブログから4セル化のヒントを得ました。

Turnigy Nano-Tech 14.8V 650mAh 70C150Cのバッテリーを購入、手持ちのペラでテストをしてみました。
3セルでは28Aしか流れなかったGMの16*8ですが、さすがに過負荷。 Aeronautoの15*8も
過負荷です。 グラウプナーの14*8で30A、7800rpmとまずまずの数字だったのでテストフライトをしてみました。

最近のフライトスタイルで10秒のモーターランでの獲得高度を測っていて、3セル16*10が約70
メートルに対して、4セル14*8では85メートルに上昇力が上がっていました。



気を良くして、GMの14*8と14*10を仕入れてテストをしてみました。 樹脂のグラウプナーとは
仕事が段違いでした。

地上テストではGM14*8が34A 7680rpm、520W、
         GM14*10が37A、7000rpm、570W
となりました。

10秒の上昇が14*8が無風で約95メートル、2m/s程度の向かい風で約105メートル、
14*10が無風で約110メートルとなりました。

1400グラム弱のINFINITY EVOと同等の上昇力となりました。

負荷の事を考えると14*8。 上昇力を取ると14*10です。 ただ、eCalcでは14*10は空気の
動かない地上では翼端失速すると出でいます。  14*10の上空での走りは清々しい物があるので、

通常は14*8、強風時には14*10に取り替えると良いかと思いました。

さすがに30秒フルパワーで回す事も無いとは思いますが、それでも30秒テスト+15分フライトで
バッテリー残量は45%と実用充分な値でした。



ちなみに、このようなワットメーターで測定しています。



変換コネクターを作って、ディーンズ、XT30、XT60に対応出来るようにしました。



電流、電圧、ワットの最大値が記録されます。 バックライトが暗くて屋外では見にくいのが難点です。



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