F5J機 ダイレクトドライブ寄り、折りペラ、ハブの紹介



現在出回っているF5J機で多く用いられる、30o径のスピンナーとハブ、そしてハブと折りペラの組合せによる機体との
フィット具合などを紹介します。

モデルはINFINITY EVO F5Jです。


 

ダイレクトドライブで使用する、11インチ以下のサイズで効率の良いとされる折りペラブレードの代表として、Vitaprop
(上)とGM(下)が上げられます。 

Vitapropは肉厚でしっかりとした作り、ハブピンの入る穴はアルミのカラーが入れてあります。 GMは独特の形状と
ペーパーナイフのようにブレードが薄く作られています。





11*6のブレードの面積を簡易計測したところ、Vitapropの方が僅かに面積が広いことが判りました。 その分、GMは
先端への絞りが少なく、先端にまで仕事をさせているようです。 



ハブに組み込んだ状態です。 どちらも同じ11*6サイズのブレードですが、ブレード単体の長さがGMの方が長い
ようです。

GMペラはGMスピンナーに、Vitapropペラはウラジミールスピンナーに組み込んであります。



ウラジミールのスピンナーです。 スピンナーカバーはカーボン混入プラスチックで、2oの皿ネジでハブと固定されます。
ブレードを固定するピンにはネジは無く、挿入するだけの仕様です。

スピンナーカバーは先端に穴の開いたターボタイプになります。



ハブは削り出し、アルマイト仕上げで、俗に言う「ツイストハブ」です。 ツイストする事によって、ブレードが畳まれたときに
深いピッチのブレードをあまり外に張り出さずに済む効果があります。

シャフトとの固定にはイモネジが用いられます。  ハブのブレード軸間は28oです。



差し込んだだけのブレード取り付けピンは、その頭をスピンナーカバーによって押さえ込まれ、抜けない様になっています。
ですので、ブレードの交換には2oのネジを抜き、スピンナーカバーとハブを分離する必要があります。


 

GMスピンナーです。 スピンナーカバーはカーボン製で先端には取り付けねじ受けのアルミカラーが挿入されています。
スピンナーカバーはコレットを押す役目もあり、先端のネジにとシャフトに取り付ける仕様です。

シャフトへの取り付けはコレットになります。



ハブはアルミ削り出しで、ブレード取り付けねじの受けが切ってあります。 ハブのブレード軸間は26oです。





ブレードの取り付けはブレード取り付けボルトによって行われますが、同じ30oスピンナーでも購入時期によって2種類
存在し、左の写真の物はスピンナーカバーを取り外してからブレード取り付けねじを緩めるのに対して、右の物は
そのまま(機体にハブを取り付けたまま)ネジを緩めてブレード交換が出来ます。

ハブ自体は全く同じ物で、ネジの頭の形状とスピンナーカバーの切り欠きの形状に違いがあります。


 

入手し易いOK模型のスピンナーです。 ハブはアルミ削り出しのアルマイト仕上げ、ハブとスピンナーカバーとの取り付けは
2oネジによって行われます。 シャフトへの取り付けはイモネジになります。

ハブ、スピンナーセット付属するブレード取り付けピンはEリングで抜け止めをするタイプです。 私は、低頭ネジとナイロン
封入ナットに交換して使っています。

ハブ、スピンナー共に単体での購入が可能なので、スピンナーカバーを割ってしまった場合でも、スピンナーカバーだけ
購入することができます。

ハブのブレード軸間は34oです。
 

3メーカーのハブを列べると、こんなにも軸間に差があります。 スピンナーが同径でも、胴体自体がグラマラスな場合、
幅の広いハブが必要になるので、そんな時はOK模型のスピンナーがあります。


 

INFINITY EVO F5Jに組み込んで機体とのフィット具合を見てみます。
ウラジミールスピンナーにVitapropの組合せです。 ブレードの厚みもありますが、胴体とブレーとの間に隙間が出来ます。
隙間は少ない方だと思います。



ウラジミールスピンナーにKK Hobbyで売られているカーボンブレードを組み合わせた例です。 このブレードは
エアロノウトの樹脂ブレードと良く似た形をしています。 軸付近の肉が厚く、反りも大きいので隙間も大きく開きます。



ウラジミールスピンナーにGMのブレードを組み込んだ例です。 肉薄で反りが少ないので綺麗に収まっています。



GMスピンナーにVitapropのブレードを組み込んだ例です。 ハブの軸間が狭いので、胴体の縁とブレードの根元が
当たってしまい、ブレードが閉じきれない状態です。



GMスピンナーにGMのブレードを組み合わせた例です。 ほぼ隙間無く、気持ち良いほどにぴったりと収まります。


 


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